薄以緒

薄以緒（すすき もちつぐ）

薄以緒（1494年 - 1555年）は、戦国時代の公家です。大学頭・唐橋在数の子として生まれ、従三位の薄以量の養子となりました。最終的な官位は従三位・刑部卿にまで昇り、橘氏長者も務めました。

生涯と官歴

『諸家伝』によれば、薄以緒は以下の官歴を歩みました。

永正7年（1510年）：元服し、左近衛将監、六位蔵人、禁色、昇殿を許される。
大永3年（1513年）：式部大丞に任官。
天文6年（1537年）：従五位下に叙位。美濃守に任官。右兵衛権佐に任官。
天文7年（1538年）：従五位上に昇叙。左衛門佐に任官。
天文8年（1539年）：正五位下に昇叙。
天文9年（1540年）：従四位下に昇叙。宮内卿に任官。
天文11年（1542年）：従四位上に昇叙。
天文13年（1544年）：正四位下に昇叙。
天文18年（1549年）：従三位に昇叙。卿如元。
天文21年（1552年）：正三位に昇叙。
天文24年（1555年）：参議に任官。同年5月28日に薨去。

系譜

『系図纂要』によると、薄以緒の系譜は以下の通りです。

父：唐橋在数
母：不詳
養父：薄以量

子女

生母不詳の女子：薄諸光室
生母不詳の女子：高倉量子（後奈良天皇の典侍）

養子女

養子：薄以清（1539-1556） - 実は園基国の子
養子：薄諸光（1548-1585） - 実は山科言継の子

参考文献

正宗敦夫編『諸家伝』日本古典全集刊行会、1940年
『公卿補任』3-294上

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