西園寺十五将

西園寺十五将：伊予の戦国を彩った勇将たち

西園寺十五将（さいおんじじゅうごしょう）は、戦国時代に伊予国宇和地方（現在の愛媛県南予地方）を支配した大名、西園寺公広（さいおんじきんひろ）に仕えた、選りすぐりの武将たちを指します。彼らは、西園寺氏の勢力維持と拡大のために、それぞれの持ち場で活躍しました。

十五将に名を連ねる武将たち

以下に、西園寺十五将として知られる武将とその居城を列挙します。

西園寺公広 - 黒瀬城主。西園寺氏の当主であり、十五将を束ねる存在でした。
西園寺宣久 - 丸串城主。
観修寺基栓 - 常盤城主。
津島通顕 - 天ヶ森城主。
法華津前延 - 法華津本城主。
今城能定 - 金山城主。
土居清良 - 大森城主。
河野通賢 - 高森城主。
竹林院実親 - 一之森城主。
渡辺教忠 - 河後森城主。
北之川通安 - 三滝城主。
魚成親能 - 竜ヶ森城主。
宇都宮乗綱 - 白木城主。
宇都宮房綱 - 萩之森城主。
南方親安 - 元城主。

これらの武将たちは、それぞれが重要な拠点を守り、西園寺氏の領国を守り抜きました。

西園寺氏と十五将の役割

戦国時代の伊予国は、河野氏や宇都宮氏といった有力な戦国大名が割拠し、互いに勢力を争っていました。西園寺氏は、これらの勢力に囲まれながらも、宇和地方を支配し、独自の勢力を保ちました。

十五将は、西園寺氏の軍事力を支える重要な存在であり、周辺の敵対勢力からの侵攻を防ぎ、時には積極的に領土を拡大するための戦いを繰り広げました。彼らは、それぞれの居城を拠点として、領内の警備や治安維持にもあたり、西園寺氏の支配を安定させる役割も担っていました。

伊予西園寺氏の盛衰

西園寺氏は、戦国時代末期には豊臣秀吉の四国征伐を受け、その支配下に入りました。その後、関ヶ原の戦いでは西軍に与したため、戦後に改易され、大名としての西園寺氏は滅亡しました。

しかし、西園寺十五将をはじめとする家臣たちの活躍は、宇和地方の歴史に深く刻まれ、その勇名は後世にまで語り継がれています。

関連事項

伊予西園寺氏：西園寺十五将が仕えた大名家。

西園寺十五将は、伊予の戦国時代を代表する武将たちであり、その活躍は、地域の歴史と文化に大きな影響を与えました。

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