諸葛緒

諸葛緒について

諸葛緒（しょかつ しょ、生没年不詳）は、中国の三国時代から西晋にかけて活躍した武将です。彼は魏と西晋に仕官し、本貫は徐州琅邪郡陽都県にあります。諸葛緒には子供として諸葛沖がいます。

生涯の主な出来事

初期の経歴

諸葛緒は正元2年（255年）には魏の泰山太守という地位に就いていました。この時期、毌丘倹による反乱が起き、彼は鄧艾からの指示を受けて黎漿に派遣され、呉の孫峻の増援を防ぐ重要な役割を果たしました。これは諸葛緒の軍事的な才能を示す出来事です。

蜀漢攻略とその後

その後、景元4年（263年）には雍州刺史に就任し、司馬昭から蜀漢攻撃の指揮官に選任されました。ここで彼は鍾会や鄧艾と共に戦略を練り、姜維の退路を断つために橋頭を占拠しました。しかし、彼は陽動作戦に引っかかり、最終的には退却を余儀なくされました。白水で鍾会と合流し剣閣の方向に進軍しますが、鍾会が「諸葛緒は前に進まない」と密告した結果、彼は囚人護送車で召喚されることになり、軍勢は鍾会に吸収される結果となりました。

後半生

その後、諸葛緒は太常という官に就任しました。さらに、晋の司馬炎が禅譲を受け帝位に即位すると、彼の母王元姫が皇太后となり、宮殿である崇化宮の衛尉に任命されました。彼はこの地位を通じて皇室に近い立場を得ることになります。

家族構成

諸葛緒の息子である諸葛沖は廷尉という高官に就任し、その娘である諸葛婉は後に司馬炎の夫人（妃）となりました。彼女は兄弟と共に房玄齢等の記した『晋書』后妃伝に名を刻んでいます。諸葛沖の子供たちである諸葛銓と諸葛玫もまた高官として昇進しており、家族全体が政界での地位を築いていったことが伺えます。

まとめ

諸葛緒は三国時代の武将として独自の道を歩んだ人物であり、彼の軍事的な貢献や家族の影響力は、当時の中国史において重要な位置を占めています。彼の業績は後世にも語り継がれ、歴史に名を残す人物として評価されています。

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