野町駅

野町駅（のまちえき）

野町駅は、石川県金沢市野町五丁目に位置する、北陸鉄道石川線の起点となる駅です。駅番号はI01。

概要

かつて、野町駅は松金線や金沢市内線と接続し、金沢市内の交通の要衝でした。現在では他の鉄道路線との接続はありませんが、北陸鉄道グループの路線バスが金沢駅や兼六園、本津幡駅、野々市市中心部などとを結び、依然として重要な交通拠点としての役割を担っています。

2009年までは、大晦日から元旦にかけて白山比咩神社への初詣客輸送のため、当駅と加賀一の宮駅間で臨時電車が終夜運行されていました。

歴史

1922年（大正11年）10月1日：石川鉄道の駅として開業。
1943年（昭和18年）10月23日：北陸鉄道発足に伴い、同社石川線の駅となる。
1970年（昭和45年）4月1日：白菊町駅の旅客営業廃止により、旅客輸送の始発駅となる。
1972年（昭和47年）9月20日：白菊町駅 - 当駅間廃止により、石川線の始発駅となる。
1984年（昭和59年）2月6日：当駅の車止めに電車が衝突する列車脱線事故が発生。
1987年（昭和62年）11月28日：駅舎を改築し「ジャンクションターミナル」を新設。
2000年（平成12年）7月25日：サイクルトレインを本格実施。
2003年（平成15年）：当駅と県庁前を結ぶ電車接続路線バス「シティライナー」運行開始。
2019年（令和元年）12月22日：金沢市立工業高等学校の生徒が制作した発車メロディの使用を開始。

駅構造

野町駅は、頭端式ホーム2面2線を有する地上駅です。1番線は2両編成に対応、2番線はその倍の長さがあります。現在は1番線のみが使用され、2番線は架線が撤去され休止状態です。かつては年末年始に加賀一の宮への臨時参詣電車が2番線から発着していました。

金沢市内線があった頃は、石川線の車両定期検査が市内線の工場で行われており、車両回送のための連絡線が設けられていました。

のりば

1番線：粟津・小柳・鶴来方面

※2番線は現在使用されていません。

利用状況

北陸鉄道の発表によると、2019年度の1日平均乗降人員は1,746人であり、同社の駅の中では内灘駅に次いで3番目に多いです。

駅周辺

野町駅は、金沢市中心部から南へ向かう国道157号の近くに位置しています。駅利用者の多くは、目的地へ向かうために路線バスに乗り換えます。

かつて金沢市内線が運行していた頃は、当駅が接続駅として機能していました。

駅周辺には以下の施設があります。

津田駒工業本社
石川県立金沢中央高等学校
金沢市立泉中学校
にし茶屋街
妙立寺（忍者寺）

繁華街の片町へは、犀川を渡って約1.0kmの距離です。

バス路線

駅に隣接するバスターミナルには、北鉄バス（北陸鉄道・北鉄金沢バス・北鉄白山バス）の以下の路線が乗り入れています。

シティライナー（中央病院線・畝田住宅線）
錦町野々市線
金石線
津幡線

サイクルトレイン

野町駅と鶴来駅間では、自転車をそのまま電車に持ち込めるサイクルトレインが運行されています（冬季を除く。平日は一部時間帯、土日祝日は終日利用可能）。

隣の駅

北陸鉄道

■石川線

野町駅 (I01) - 西泉駅 (I02)

脚注

参考文献

『北陸鉄道50年史』北陸鉄道、1993年12月。
川島令三『【図説】日本の鉄道中部ライン全線・全駅・全配線 第6巻 加賀温泉駅 - 富山エリア』講談社、2010年9月20日。ISBN 978-4-06-270066-5。
土屋武之・村上悠太「新幹線を迎える石川県に根付く 北陸鉄道の今昔物語」『鉄道ジャーナル』568号、鉄道ジャーナル社、2014年2月、58 - 65頁。

関連項目

日本の鉄道駅一覧

外部リンク

* 野町 - 北陸鉄道

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