雀・三國無双

『雀・三國無双』は、コーエーテクモゲームス（旧コーエー）が2006年にPlayStation 2、PlayStation Portable、ニンテンドーDS向けに発売した麻雀ゲームです。人気アクションゲーム『真・三國無双』シリーズのキャラクターたちが登場し、三国志の世界観をベースにした麻雀対局が楽しめます。

ゲーム概要

プレイヤーはまず、自分の分身となるキャラクターを作成します。名前、性別、ボイスを設定し、ゲームを開始します。対戦相手は『真・三國無双4』に登場する全ての武将たちで、各武将は独自の打ち筋を持ち、その設定やストーリーは原作のパロディとなっています。ゲームモードは「無双闘牌」「雀帝位戦」「自由対局」の3つがあり、対局成績を記録するデータベースも搭載されています。

「無双闘牌」モードでは、魏、呉、蜀の各勢力のストーリーを順番にクリアしていきます。各ストーリーをクリアすることで、追加ストーリー「無双伝」がプレイできるようになります。このモードでは、ルールや対戦相手は固定です。

「雀帝位戦」モードは、様々なルールが設定された大会で、トーナメント形式で戦います。予選から決勝まで勝ち進み、最終的に雀帝を目指します。対戦相手や席順はランダムに決定されます。大会は赤壁大会から始まり、虎牢関大会、五丈原大会、合肥大会、夷陵大会、長坂大会、南中大会、野戦大会とルールが異なり、最後に野戦大会が終わると再び赤壁大会に戻ります。

「自由対局」モードでは、対戦相手と戦場（ルール）を自由に選択して対局できます。

各モード詳細

無双闘牌

魏伝: 曹操が銅雀台の落成式で麻雀を思いつき、夏侯惇がプレイヤーに面子集めを依頼します。プレイヤーは各地を回り、対局にふさわしい人物を探します。
呉伝: 孫権が主催する宴会で、孫尚香のわがままから、プレイヤーは麻雀で酒肴を集める役割を担うことになります。
蜀伝: 桃園で劉備、関羽、張飛が麻雀を始めますが、一人足りないため、プレイヤーを含む蜀の武将たちがその座を争います。
無双伝: 三国のストーリーモードを全てクリアするとプレイできます。仙境を舞台に、様々な武将たちと麻雀を楽しみます。

雀帝位戦

大会モード。様々なルールが設定された大会でトーナメント戦を行います。決勝までは2位以上で勝ち進めます。ルールは赤壁大会から始まり、以下の順に変わります。
赤壁大会: 基本ルール
虎牢関大会: インフレルール
五丈原大会: デフレルール
合肥大会: 一局精算ルール
夷陵大会: 競技ルール
長坂大会: 東風戦ルール
南中大会: 東風インフレルール
野戦大会: 完全プレイヤー設定ルール

自由対局

対戦相手や戦場(ルール)を自由に選んで対局できます。

ルール

変更できないルール

一般的な麻雀ルールに加え、以下のルールが適用されます。
後付け、食い替えあり
返し点は30000点（配給原点16000点の場合は20000点）
フリテン立直あり（オープン立直はなし）
槓ドラは即乗り
国士無双の暗槓での搶槓は不可
大明槓の嶺上開花による責任払いなし
包は、大三元と大四喜のみ
焼き鳥・チップ・赤牌なし
七対子は2翻
四風子連打、四開槓、四家立直、三家和、九種九牌は途中流局

変更可能なルール

鳴きタンヤオの有無
自模平和の有無
一発の有無
ドラの適用範囲
配給原点（25000、27000、30000から選択）
ドボンの有無
場風（東南戦か東風戦かを選択）
西入の有無と点数選択（30000、30100、33000、35000から選択可能）
ウマの有無と割合
ラス親の和了終了の可否
途中流局の扱い（やり直し、連荘、輪荘から選択）
割れ目の有無
流し満貫の有無
特殊役満（十三不塔・人和）の有無
ダブル役満の有無（国士無双13面待ち、純正九蓮宝燈、四暗刻単騎、大四喜）
二家和の有無

シリーズ

PlayStation 2版：2006年3月23日発売
PlayStation Portable版：2006年9月28日発売
* ニンテンドーDS版：2006年9月28日発売

『雀・三國無双』は、『真・三國無双』のキャラクターが登場する麻雀ゲームでありながら、本格的な麻雀ルールに基づいたゲームシステムが特徴です。初心者から上級者まで、幅広い層が楽しめる作品となっています。

もう一度検索