魚部

魚部（ぎょぶ）について

魚部は漢字の中で水生動物、特に魚類に関連する字を集めた部首の一つです。この部首は、漢字の分類において非常に大切な役割を担っており、康熙字典では214部首の中で195番目に位置しています。魚部は、11画の最初に登場し、亥集では9番目にあたります。

「魚」の字の意味

「魚」という字は、主に魚類を指す言葉として用いられます。さらに、この字は動詞として「魚を捕まえる」といった意味を持っていましたが、この意味合いは「漁」という字により代替されています。興味深いことに、「魚」の字形は魚を側面から見るときの姿を模しており、上部が頭、下部が尾に該当します。このように、視覚的な形状も含めて魚部の特性を理解することができます。

意符の役割

魚部に含まれる漢字の大部分は名詞であり、魚や水生動物の種名や、これらの生物から得られる加工食品の名称を多く含んでいます。この部首には、関連する漢字が数多く収録されており、その意味や使い方について知識を深めることができます。

日本では、海洋国であるため、魚部に関連する漢字の中には日本独特の国字や国訓も数多く見られます。これに対し、中国の簡体字では「魚」という文字が使われておりますが、その形は日本の「魚」とは異なる点があることに留意が必要です。

部首の通称

魚部に対する呼称はいくつか存在し、以下のように各国で呼ばれています。

• - 日本語での通称は「魚偏（うおへん）」
• - 中国語では「魚字旁」や「魚字頭」と呼ばれています
• - 韓国語では「물고기어부（mulgogi eo bu）」、これは「さかなの魚部」を意味します
• - 英語圏では「Radical fish」と呼ばれます

音と訓

様々な言語での「魚」の音は以下の通りです：

• - 普通話（中国語）では「yú」と発音し、注音符号では「ㄩˊ」と表記されます。
• - 広東語では「jyu4」（イェール式：yu4）と呼ばれます。
• - 日本語では「ギョ（漢音）」「ゴ（呉音）」、訓読みとして「うお」や「さかな」があります。
• - 朝鮮語では「어（eo）」として発音し、訓読みで「물고기（mulgogi）」となります。

例字

魚部には多くの漢字が含まれており、その中には以下のような具体的な例字が存在します：

• - 鯉（こい）
• - 鯛（たい）
• - 鮫（さめ）
• - 鯨（くじら）
• - 鮭（さけ）
• - 鰤（ぶり）

例字はさらに広がり、合計で多種多様な水生生物に照らし合わせた漢字が存在します。このように、魚部に関連した漢字は非常に豊富であり、それぞれに興味深い意味や背景があります。

外部リンク

さらなる情報が必要な場合、例えば「魚偏の漢字が載っている本を探している。児童書でも良い。」といった情報は所沢市立所沢図書館のレファレンス協同データベースで得られるでしょう。

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