1979年ソ連国勢調査

1979年ソ連国勢調査



1979年1月17日、ソビエト社会主義共和国連邦（ソ連）全域で国勢調査が実施されました。この調査は、ソ連の人口構造や民族構成を把握する上で非常に重要なもので、調査結果の集計は1981年に完了しました。

ソ連の総人口



1979年の国勢調査によると、ソ連の総人口は 2億6243万6227人 でした。そのうち、都市部に居住する人口は 1億6358万5944人 で、都市化が進んでいたことが伺えます。

連邦構成共和国別人口



ソ連は複数の連邦構成共和国から成っていましたが、各共和国の人口は以下の通りです。

連邦構成共和国 人口（千人） 割合（%）
--------
ロシア・ソビエト連邦社会主義共和国 137,552 52.4
ウクライナ・ソビエト社会主義共和国 49,757 19.0
ベラルーシ・ソビエト社会主義共和国 9,560 3.6
ウズベク・ソビエト社会主義共和国 15,391 5.9
カザフ・ソビエト社会主義共和国 14,685 5.6
グルジア・ソビエト社会主義共和国 5,015 1.9
アゼルバイジャン・ソビエト社会主義共和国 6,028 2.3
リトアニア・ソビエト社会主義共和国 3,399 1.3
モルドバ・ソビエト社会主義共和国 3,946 1.5
ラトビア・ソビエト社会主義共和国 2,521 1.0
キルギス・ソビエト社会主義共和国 3,529 1.3
タジク・ソビエト社会主義共和国 3,801 1.4
アルメニア・ソビエト社会主義共和国 3,032 1.2
トルクメン・ソビエト社会主義共和国 2,759 1.1
エストニア・ソビエト社会主義共和国 1,466 0.6



民族構成



ソ連は多民族国家であり、様々な民族が共存していました。以下は主な民族の構成です。

ロシア人
ウクライナ人
ベラルーシ人
ウズベク人
カザフ人
タタール人
アゼルバイジャン人
アルメニア人
* グルジア人

言語系統別人口



ソ連国内で使用されていた言語は多様で、以下の言語系統に分類できます。

言語系統 人口（人） 割合（%）
------------
インド・ヨーロッパ語族 208,421,100 79.53
スラヴ語派 190,747,800 72.78
バルト語派 4,289,900 1.64
アルメニア語派 4,151,200 1.58
イラン語派 3,632,200 1.39
ロマンス語派 3,104,400 1.18
ゲルマン語派 1,937,800 0.74
ギリシャ語派 343,800 0.13
インド語派 209,700 0.08
アルバニア語派 4,300 0.00
アルタイ語族 40,341,100 15.39
テュルク語派 39,782,500 15.18
モンゴル語派 502,500 0.19
ツングース・満州語派 56,100 0.02
コーカサス諸語 6,498,400 2.48
カルトヴェリ語派 3,570,500 1.36
ダゲスタン語派 1,368,700 0.52
ナフ語派 942,000 0.36
アブハズ・アディゲ語派 617,200 0.24
ウラル語族 4,484,300 1.71
フィン・ウゴル語派 4,450,000 1.70
サモエード語派 34,300 0.01
アフロ・アジア語族 1,839,900 0.70
セム語派 1,839,900 0.70
朝鮮語 388,900 0.15
シナ・チベット語族 63,700 0.02
古アジア諸語 33,100 0.01
チュコト・カムチャツカ語族 23,200 0.01
ニヴフ語 4,400 0.00
ユカギール語 2,300 0.00
エスキモー・アレウト語族 2,100 0.00
イェニセイ語族（ケット語） 1,100 0.00
その他 14,200 0.01


この国勢調査は、当時のソ連の人口構成や民族分布を詳細に示しており、社会学や歴史学の研究において貴重な資料となっています。

もう一度検索

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。