2023年のフィラデルフィア・フィリーズ

2023年 フィラデルフィア・フィリーズ シーズンレビュー

2023年のフィラデルフィア・フィリーズは、球団創設133年目のシーズン。本拠地シチズンズ・バンク・パークでの19年目のシーズンでもありました。前年シーズン途中から監督代行を務めていたロブ・トムソンが正式に監督に就任し、新たな体制で臨んだシーズンとなりました。

シーズンオフの動き

2022年は87勝75敗で地区3位ながら、ポストシーズンでは快進撃を見せました。リーグチャンピオンシップシリーズでサンディエゴ・パドレスを破り、13年ぶり8回目のリーグ優勝を果たし、ワールドシリーズに進出。しかし、ヒューストン・アストロズに惜しくも敗れ、世界一には手が届きませんでした。

2023年シーズンからは、メジャーリーグ全体で「ピッチクロック」や守備シフト制限など、試合時間短縮やゲーム展開をよりアクティブにするための新ルールが導入されました。

シーズン開幕と結果

レギュラーシーズンでは、90勝72敗でナショナルリーグ東地区2位。ワイルドカード争いを制し、ポストシーズンへの切符を手にしました。ワイルドカードシリーズではマイアミ・マーリンズをストレートで下し、ディビジョンシリーズでは宿敵アトランタ・ブレーブスを3勝1敗で破り、リーグチャンピオンシップシリーズに進出。

しかし、アリゾナ・ダイヤモンドバックスとの激闘の末、最終第7戦で2-4と惜敗し、ワールドシリーズ進出はなりませんでした。

シーズン終了後には、クレイグ・キンブレル、マイケル・ローレンゼン、アーロン・ノラ、リース・ホスキンスといった主力選手がフリーエージェント（FA）となりました。

チームの主な出来事

J.T.リアルミュートがサイクル安打を達成 (6月12日)
マイケル・ローレンゼンがノーヒットノーランを達成 (8月9日)
ブライス・ハーパーが通算300本塁打を達成 (8月30日)

代表選出

2023年のワールド・ベースボール・クラシック（WBC）には、以下の選手が各国代表として選出されました。

アメリカ合衆国代表：J.T.リアルミュート、カイル・シュワーバー、トレイ・ターナー
イスラエル代表：ギャレット・スタッブス
メキシコ代表：タイフアン・ウォーカー
ベネズエラ代表：ホセ・アルバラード、レンジャー・スアレス

オールスター選出

クレイグ・キンブレルとニック・カステヤノスがオールスターゲームに選出されました。

受賞

クレイグ・キンブレル：リリーバー・オブ・ザ・マンス（6月）
ザック・ウィーラー：ゴールドグラブ賞（投手）
ブライス・ハーパー：シルバースラッガー賞（指名打者）


2023年のフィラデルフィア・フィリーズは、ポストシーズンで再び躍進を見せたものの、ワールドシリーズ進出には一歩届きませんでした。来シーズン以降の更なる飛躍が期待されます。

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