Beskey

beskey（ベスキー）は、日本の携帯電話メーカーである日立コンシューマエレクトロニクスと、カシオ日立モバイルコミュニケーションズ（現在の日本電気）が共同で開発したauブランドのCDMA 1X WIN（後のau 3G）対応音声用端末です。製造型番はHIY02で、そのユニークな特徴から注目を集めました。

概要

beskeyは、日立ブランドとしては「Mobile Hi-Vision CAM Wooo」以来、約1年ぶりの端末であり、カシオ日立モバイルコミュニケーションズとしては最後の端末となりました。この端末の最大の特徴は、3種類のキーパッドが付属しており、ユーザーが自分の好みに合わせて交換できる点にあります。機種名の「beskey」は、「Best」と「Key」を組み合わせた造語で、そのコンセプトを表しています。

赤外線通信機能については、W51Hから「Mobile Hi-Vision CAM Wooo」まで（W53HとW61Hを除く）の日立製端末ではIrSimpleが採用されていましたが、この機種ではW61H以来のIrDAにスペックダウンしています。ボディデザインは、2006年夏に発売されたW42H以来の、通常の折りたたみ型を採用しています。2014年1月現在、NECカシオ名義を含め、日立ブランドとして発売された最後の端末となっています。

また、beskeyのOK/NG音は、他の日立製端末とは異なる特殊なサウンドが採用されており、独特の個性を持っています。

歴史

beskeyの歴史は以下の通りです。

2010年5月17日：KDDIと日立コンシューマエレクトロニクスにより公式発表。
2010年6月4日：中部、関西、沖縄地区で発売開始。
2010年6月5日：関東地区で発売開始。
2010年6月11日：上記以外の残りの地区で発売開始。
2011年4月：販売終了。
2012年7月22日：L800MHz帯（旧800MHz帯・CDMA Band-Class 3）による音声・通信サービスが停波。以降は、N800MHz帯（新800MHz帯・CDMA Band-Class 0）および2GHz帯（CDMA Band-Class 6）によるサービスを利用。

主な機能・サービス

beskeyには、防犯ブザーが搭載されており、緊急時に役立つ機能が備わっていました。

不具合

発売後、以下の不具合が確認され、2010年7月7日にケータイアップデートにより修正されました。

EZメニューを設定できる「EZケータイアレンジ」を設定すると、方向キーと決定キーの操作を受け付けなくなる場合がある。

注

この端末は、そのユニークなキーパッド交換機能と、日立ブランドとして最後に発売された端末であるという点で、記憶に残る機種の一つです。

関連項目

フルチェンケータイ re（W63S）
T001

外部リンク

beskey (HITACHI)
* 製品アーカイブ beskey (au) - ウェイバックマシン（2011年9月2日アーカイブ分）

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