C40都市気候リーダーシップグループ

C40 Cities Climate Leadership Group：持続可能な未来に向けた都市ネットワーク

C40 Cities Climate Leadership Group（C40）は、世界中の主要都市が集結し、気候変動対策を推進する国際的な組織です。世界人口の約8％、世界経済の約25％を代表する96都市が加盟しており、その影響力は計り知れません。

C40は、気候変動による悪影響を軽減し、都市住民の健康、福祉、経済的機会の向上を目的としています。温室効果ガスの排出量削減、気候変動リスクの低減に向けた具体的な行動を促進し、持続可能な都市開発を支援しています。

組織運営とリーダーシップ

C40の運営は、13名のメンバーからなる運営委員会、取締役会、専門スタッフによって支えられています。2019年時点では、ロサンゼルス市長が議長、元ニューヨーク市長が理事長、事務局長が組織を率いていました。運営委員会は、戦略的方向性を定め、組織運営のガバナンスを担う重要な役割を担っています。委員には、世界各地の主要都市の首長が含まれています。

多様な取り組みと支援

C40は、都市間の情報共有やベストプラクティスの共有を促進するため、様々な取り組みを行っています。具体的には、ピアツーピアでの情報交換、研究活動、知識管理、コミュニケーション戦略などを通じて、都市間の連携を強化しています。

さらに、C40は都市を世界的な気候変動対策のリーダーとして位置付け、各国政府に対し、より積極的な支援と自治を求める働きかけを行っています。持続可能な未来を創造するため、各国政府との連携を強化し、政策提言を行っています。

資金調達とパートナーシップ

C40の活動は、ブルームバーグ・フィランソロピーズ、チルドレンズインベストメントファンド財団、リアルダニアといった戦略的資金提供者からの支援によって支えられています。これらのパートナーとの連携により、C40は活動を継続し、拡大することが可能となっています。

加盟都市

C40には、アフリカ、東アジア、ヨーロッパ、南アメリカ、北アメリカ、南アジア・西アジア、東南アジアの7つの地域から96都市が加盟しています。これらの都市は、それぞれの地域における気候変動対策のリーダーとして、C40の活動に貢献しています。加盟都市は多岐に渡り、それぞれの都市が抱える課題や特性を考慮した対策が検討されています。

アフリカ：カイロ、アディスアベバ、アクラ、ナイロビ、ラゴス、ダカール、フリータウン、ケープタウン、ダーバン、ヨハネスブルグ、プレトリア、ダルエスサラーム

東アジア：北京、成都、大連、広州、南京、上海、深圳、武漢、香港、東京、横浜、ソウル

ヨーロッパ：コペンハーゲン、パリ、ベルリン、ハイデルベルク、アテネ、ミラノ、ローマ、ベニス、アムステルダム、ロッテルダム、オスロ、ワルシャワ、モスクワ、バルセロナ、マドリード、ストックホルム、バーゼル、イスタンブール、ロンドン

南アメリカ：ブエノスアイレス、クリチバ、リオデジャネイロ、サンパウロ、サルヴァドール、サンチャゴ、ボゴタ、メデリン、キト、リマ、カラカス

北アメリカ：モントリオール、トロント、バンクーバー、メキシコシティ、オースティン、ボストン、シカゴ、ヒューストン、ロサンゼルス、ニューオーリンズ、ニューヨーク市、フィラデルフィア、ポートランド、サンフランシスコ、シアトル、ワシントンD.C.

南アジア・西アジア：ダッカ、ベンガルール、チェンナイ、ジャイプル、コルカタ、ムンバイ、テルアビブ、ニューデリー、アンマン、カラチ、ドバイ

東南アジア：メルボルン、シドニー、ジャカルタ、クアラルンプール、オークランド、ケソン市、シンガポール、バンコク、ハノイ、ホーチミン

結論

C40は、世界的な気候変動対策において、都市の役割を明確化し、都市間の連携を強化することにより、持続可能な未来の実現に貢献しています。今後も、世界各地の都市が協力し、革新的な取り組みを推進していくことが期待されます。

もう一度検索