SO902iWP+
FOMA SO902iWP+について
FOMA SO902iWP+は、ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ（現ソニーモバイルコミュニケーションズ）が開発したNTTドコモの第三世代携帯電話（FOMA）端末です。この端末は、SO902iをベースに防水機能を加えたモデルで、愛称は「FOMA STICK WP+」と呼ばれていました。
デザインと特徴
SO902iWP+は、ストレート型のデザインを採用しており、SO902iのデザインを継承しています。特徴的なのはその防水性能で、NTTドコモの端末としては、日本無線製のmova R692i GEOFREE II以来、約4年ぶりの防水端末、そしてFOMAとしては初の防水モデルとなりました（SONY ERICSSON製としても初）。
この端末の防水性能は、日本工業規格（JIS）が定めるIPX7等級に準拠しており、水深1メートルの水中に30分間浸しても問題なく動作します。ただし、耐衝撃性については特別な対策は施されていません。また、アクティブホルダと呼ばれるカバーが同梱されており、本体色に合わせて2色が用意されています。
機能
SO902iWP+は、マルチタスクに対応しており、iチャネルやプッシュトークも利用可能です。ディスプレイには、1.9インチのQVGA TFT液晶が採用され、輝度は400カンデラと明るく、屋外での視認性も確保されています。また、傷がつきにくいウルトラハードコート処理によって、ディスプレイ表面は保護されています。ボタンは白色に光る仕様となっています。
背面には、FeliCa（iモードFeliCa）とカメラが搭載されています。FeliCaを使用する際には、通信範囲に入ると専用のランプが点灯し、データのやり取りが始まると点滅し、本体も振動する仕組みになっています。これにより、モバイルSuicaなどの利用時の使い勝手が向上しています。
ストレージは、最大2GBのメモリースティックPRO Duoに対応しており、メモリーカードスロットは端末下部にあります。AAC形式の音楽ファイルの再生に対応していますが、SO903iやSO703iのような高度なデジタルオーディオプレーヤー機能は搭載されておらず、SO902iと同等の「音声のみのiモーション」としての扱いとなります。
操作性向上のため、ボタンは一つ一つの背が高く設計され、中央一列のボタンは若干低く配置されています。また、誤操作を防ぐキーロックは、本体左側面のスライドスイッチで行えます。
キャッチコピーとCM
この端末のメーカーカタログには、「初めての防水FOMA。」というキャッチコピーが採用されています。CMでは、水中でSO902iWP+を操作する女性が映し出され、「FOMA STICK Water Proof」というナレーションと共に防水性能がアピールされています。CMは、NTTドコモ版とソニー・エリクソン版があり、それぞれ最後に表示されるスポンサーが異なっています。
歴史
SO902iWP+は、2006年3月24日に技術基準適合証明（TELEC）による審査を通過し、2006年4月14日に電気通信端末機器審査協会（JATE）による審査を通過しました。2006年5月11日には、D902iS・F902iS・N902iS・P902iS・SH902iS・DOLCE SL (SH902iSL) ・N902iX HIGH-SPEEDの7機種とともに、FOMA「9シリーズNew Models」としてNTTドコモから発表され、2006年6月30日に発売が開始されました。
2012年8月まで修理受付が行われていました。
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