草津熱帯圏

草津熱帯圏

草津熱帯圏は、群馬県吾妻郡草津町に位置する、日本で最も標高の高い場所にある動物園です。亜熱帯や熱帯地域に生息する様々な動物たちが、専用の飼育施設で展示されています。特筆すべきは、関東地方の動物園の中で最も多い種類の爬虫類を飼育している点です。

歴史

1970年10月10日に開園した草津熱帯圏は、民営の動物園として運営されています。皇族の訪問やテレビ番組での紹介も多く、過去にはエリマキトカゲやヘラクレスオオカブトを日本で初めて公開したことでも知られています。

飼育されている動物は約250種1000頭に及びますが、ゾウやキリンのような大型動物や猛獣は飼育されていません。哺乳類、鳥類、爬虫類、両生類、魚類、節足動物などが中心です。特に爬虫類の飼育数は日本で最も多く、2003年には希少なマレーガビアルの繁殖に日本で初めて成功しました。また、ドクターフィッシュの足浴体験も人気です。展示では極力手すりを無くし、動物とのスキンシップを重視した工夫が凝らされています。

2020年には窃盗事件が発生しましたが、2024年7月には新施設「動物ふれあい館」がオープンしました。

園内

園内は、本館、昆虫館、屋外展示、熱帯大ドーム、動物ふれあい館の5つのゾーンに分かれています。

本館

本館では、ドクターフィッシュ体験や、シャムワニ、ヒクイドリ、エリマキトカゲの剥製、キングコブラやブッシュマスターの骨格標本、ファーブル昆虫記の原書など、貴重な資料が展示されています。また、熱帯魚コーナー、昆虫コーナー、海水魚コーナーがあり、ゲームコーナー、喫茶・軽食コーナー、プレミアムショップも併設されています。かつては食堂や結婚式場、草津猿舞団の会場としても利用されていました。

昆虫館

昆虫館は老朽化のため、夏季限定で「世界の昆虫展」が開催されるのみですが、過去には様々な特別展が開催されていました。

屋外展示

屋外展示では、ニホンザルのモンキーパラダイスが人気です。草津温泉ならではの露天風呂に入るサルたちの姿を観察できます。他にも、秋田犬、ヤギ、ヒツジが放し飼いにされており、ハクビシンの獣舎もあります。過去にはダチョウやエミューなどの動物も飼育されていました。

熱帯大ドーム

熱帯大ドームは、草津温泉の熱を利用した、高さ15メートルの巨大ドームです。アフリカ、アジア、オーストラリア、アメリカなどの亜熱帯や熱帯地域に生息する動物たちが飼育展示されており、熱帯植物が生い茂るジャングルのような空間が広がっています。過去には、多くの鳥類が放し飼いにされ、様々な展示コーナーが設けられていました。現在では、淡水魚水槽、ワニ池、フラミンゴ池、リクガメ展示場、カメ水槽、トカゲ・リクガメ展示コーナーなどがあります。

動物ふれあい館

2024年7月にオープンした動物ふれあい館では、ミニブタ、コモンリスザル、ムツオビアルマジロなどの動物たちと触れ合うことができます。その他、コザクラインコ、オカメインコ、ヒヨコ、ヨツユビハリネズミ、チンチラ、ウサギ、モルモット、ハムスター、ジャービル、デグー、フェネック、フタユビナマケモノ、カメレオンなど、様々な動物たちと出会えます。

その他の施設

園内には、ハーブ園、食虫植物コーナー、サル山餌売り場、トイレ、新・八十八箇所(石仏群)などがあります。かつて存在した施設としては、パプアニューギニア民族資料館、両生類館、標本展示室、植物館などがありました。

主な飼育動物

草津熱帯圏では、約250種1000頭の動物が飼育されています。過去には、コアラ、クロキノボリカンガルー、ダマワラビーなどの哺乳類、ダチョウ、エミュー、トキイロコンドルなどの鳥類、ナイル[[ワニ]]、キングコブラ、オオアナコンダなどの爬虫類、アカメアマガエル、ジュウジメドクアマガエルなどの両生類、ピラルクー、デンキウナギなどの魚類、マダガスカルオオゴキブリ、ダイオウサソリなどの節足動物が飼育されていました。

営業情報

営業時間：8時30分～17時30分

定休日：無休

駐車場：あり（100台 無料）

料金：大人1300円、高校生1000円、子供800円

ペット同伴可

サポーター制度あり

アクセス

車：関越自動車道・渋川伊香保ICから約1時間30分

電車：JR吾妻線長野原草津口駅からバスで草津温泉へ、徒歩約12分

草津熱帯圏は、動物とのふれあいを大切にし、自然豊かな環境で熱帯の動植物を観察できる、魅力的な動物園です。

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