非部

非部について

非部（ひぶ）は、漢字の部首の一つであり、康熙字典において214部首の中で175番目に分類されています。この部首は全体で8画から成り、その中でも特に「戌集」と呼ばれるグループの9番目に位置しています。

意味と形状

「非」という漢字自体は、違反や過失を示す意味合いを持っています。興味深いことに、「非」の字形は、背き合う鳥の両翼を表現していると言われています。この形状は、「飛」という字の下部の翼の部分を抜き出した結果とも解釈されます。さらに、この字は非難することを表す場合にも使われます。

また、「非」は述語の前で使われる打消しの副詞としても機能することがあります。日本語においては「（-に）あらず」という形で使われる場合があり、これは動詞と助動詞を組み合わせた特殊な読み方です。

偏旁と声符

この部首が持つ意符は、背くことに関する意味を示していますが、実際にはその機会は少なくなります。より一般的には、「悲」や「排」といった音を表す声符として使われることが多いのです。

部首の呼び名

非部には、国ごとに異なる通称があります。日本では「非」を「あらず」と呼びます。韓国語では「아닐비부（anil bi bu）」として知られ、直訳で「あらずの非部」となります。そして英米では「Radical wrong」と呼ばれています。

部首字

「非」を部首字として持つ漢字には、以下のようなものがあります。

• - 非
• - 靡
• - 靠

中古音と現代音

この部首の中古音は、広韻体系において「甫微切」「微韻」「平声」として分類されます。また、詩韻では「尾韻」「平声」となります。三十六字母では「非母」に属します。

現代音では、普通話におけるピンインは「fēi」となり、注音では「ㄈㄟ」と書かれます。ウェード式では「fei1」となります。また、広東語でも「Jyutping: fei1」や「イェール式: fei1」として発音されます。日本語では、音読みが「ヒ」（漢音・呉音）、訓読みが「あらず」または「そしる」となります。

朝鮮語では、この漢字は「비（bi）」と音読みされ、訓読みは「あらず」や「間違っている（그를、geureul）」、および「非難する（나무랄、namural）」という意味にもなります。

まとめ

非部は、漢字の中で特に重要な役割を果たしています。語の意味や用法を理解することで、文化や言語に対する深い洞察が得られるでしょう。

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