鷲ノ巣信号場

鷲ノ巣信号場

鷲ノ巣信号場は、北海道二海郡八雲町花浦に位置する北海道旅客鉄道（JR北海道）函館本線の信号場です。以前は駅として機能していましたが、2016年3月26日に旅客営業を廃止し、現在は信号場として運用されています。駅番号はH53、電報略号はワシ。事務管理コードは▲140123です。

概要

函館本線において、森駅から当信号場までは複線区間、当信号場から山崎駅までは単線区間となっています。特筆すべき点として、鷲ノ巣信号場は、現存する北海道内の停車場としては最西端に位置していました。

歴史

当信号場は、信号場として開設された後、仮乗降場、そして駅へと変遷しました。1944年の開設から2016年の旅客扱い廃止まで、一貫して旅客の取り扱いが行われてきたという歴史を持ちます。

1944年（昭和19年）9月1日：国鉄函館本線の鷲ノ巣信号場として開設。旅客の取り扱いを開始。
1949年（昭和24年）
6月1日：日本国有鉄道法施行に伴い、日本国有鉄道（国鉄）に継承。
8月1日：信号場としては廃止されるものの、引き続き旅客の取り扱いを行う鷲ノ巣仮乗降場となる。
1962年（昭和37年）9月30日：再び鷲ノ巣信号場として設置（遠隔制御の無人信号場）。仮乗降場として旅客の取り扱いを継続。
1984年（昭和59年）11月19日：函館本線 八雲駅 - 当駅間が複線化。
1987年（昭和62年）4月1日：国鉄分割民営化により、北海道旅客鉄道（JR北海道）に継承。同時に駅となり、鷲ノ巣駅となる。
1990年（平成2年）3月10日：営業キロ設定。
2007年（平成19年）10月1日：駅番号を設定 (H53)。
2014年（平成26年）5月12日：江差線木古内駅 - 江差駅間の廃止に伴い、道内最西端の停車場・鉄道駅となる。
2016年（平成28年）3月26日：利用者減少とダイヤ改正に伴い、旅客扱いを廃止。再び鷲ノ巣信号場となる。

信号場名の由来

信号場名は、古い地名に由来するとされています。現在の地名は「花浦」ですが、かつてこの地域に鷲が生息していたという言い伝えがあります。

構造

鷲ノ巣信号場は、単線区間と複線区間の境界に位置しており、長万部方面には両開き分岐器（制限速度90km/h、安全側線付帯）が設置されています。

駅時代には、相対式ホーム2面2線を有する地上駅（八雲駅管理の無人駅）でした。短いホームが互い違いに設置され、ホーム間は構内踏切で連絡していました。駅舎はなく、ホーム脇に待合所が設けられていました。旅客扱い廃止後、待合所やホームは撤去され、現在は信号関係の建物のみが残っています。

周辺施設

北海道道1029号花浦内浦線
国道5号
函館バス「鷲の巣信号所前」停留所

その他

ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボールリーグのチーム、レバンガ北海道のマスコット「レバード」（オオワシがモチーフ）の出生地という設定があります。

隣の施設

北海道旅客鉄道（JR北海道）

■函館本線

八雲駅 (H54) - （鷲ノ巣信号場） - 山崎駅 (H52)

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