龍神温泉について
龍神
温泉は、
和歌山県田辺市龍神村(旧
紀伊国日高郡)に位置する、歴史ある
温泉地です。その
泉質の良さから「日本三美人の湯」の一つに数えられており、多くの人々を魅了しています。
泉質は、
ナトリウム-
炭酸水素塩泉で、
源泉温度は48℃です。無色透明で肌に優しく、入浴することで慢性皮膚病、
神経痛、
筋肉痛、関節痛、慢性消化器病、切り傷、火傷などに効果が期待できます。飲用も可能で、同様の効能があるとされています。特に美肌効果が高いと評判です。
日高川の清流に沿って旅館が立ち並び、各旅館の
露天風呂からは、美しい渓流の景色を眺めることができます。自然豊かな環境の中で、心身ともにリラックスできるでしょう。
外湯としては、龍神
温泉元湯があり、日帰り入浴も可能です。また、一部の宿泊施設でも日帰り入浴を受け付けています。
歴史
龍神
温泉は、
役小角が錫杖で突いた場所から煙が出たことが発見のきっかけという伝説があります。その後、弘法大師が難陀竜王のお告げによって浴場を開いたと伝えられています。
江戸時代には、紀州徳川家初代藩主の
徳川頼宣が御殿を設けて浴室を整備しました。その上御殿の建物は、1999年10月に国の
登録有形文化財に登録されました。
また、
中里介山による
時代小説『大菩薩峠』や、その映画化作品では、主人公・机龍之助が目を癒す場所として描かれ、全国的にその名が知られるようになりました。
1996年5月2日には、環境庁告示第26号により、
国民保養[[温泉地]]に指定されました。
周辺の観光スポット
龍神
温泉の周辺には、美しい自然を満喫できるスポットが数多くあります。
小森谷渓谷:豊かな自然が広がる渓谷。
衛門嘉門の滝:迫力ある滝。
白壺赤壺の滝:美しい滝。
紀伊山地:山岳信仰の聖地。
護摩壇山:紀伊山地の山。
護摩壇山森林公園:自然を満喫できる公園。
道の駅田辺市龍神ごまさんスカイタワー:地域の特産品が購入できる。
アクセス
公共交通機関を利用する場合:
JR紀勢本線(きのくに線)紀伊田辺駅から龍神バス「季楽里龍神」方面行きに乗車、約1時間20分で「龍神
温泉」下車。
南海鋼索線(高野山ケーブル)高野山駅から南海りんかんバスに乗車し、『護摩壇山』にて龍神バス「本宮大社前」行きに乗り換え、約90分。護摩壇山からは約35分~40分。
※バスは冬期は運行されない場合がありますので、事前に確認が必要です。
日本三美人の湯
龍神温泉は、島根県の湯の川温泉、群馬県の川中温泉とともに「日本三美人の湯」として知られています。これらの温泉地は、1989年に姉妹協定を結び、持ち回りで「美人の湯サミット」を開催していましたが、2004年を最後に開催されていません。2016年には共同でプロモーションの試みが行われました。
島根県 湯の川
温泉:
ナトリウム・カルシウム、硫酸塩・塩化物質
群馬県 川中温泉:カルシウム・硫酸塩温泉
和歌山県 龍神
温泉:無色透明で
ナトリウム炭酸水素塩泉(重曹泉)
関連情報
丹生ヤマセミ温泉館
高野龍神国定公園
日本三大美肌の湯
龍神観光NAVI - 社団法人龍神観光協会
龍神
温泉は、美しい自然と歴史に彩られた、心身ともに癒される
温泉地です。ぜひ一度訪れて、その魅力を体験してください。