アメリカ海軍航空母艦一覧

アメリカ海軍航空母艦一覧

この記事では、アメリカ海軍が運用してきた航空母艦について、その歴史と艦艇を詳細に解説します。ラングレーから最新鋭の原子力空母まで、各艦の就役日、艦級、そしてアメリカ海軍における役割を網羅的に記述します。

空母の種類と分類

アメリカ海軍の航空母艦は、その役割や搭載機、推進方式によって様々な分類に分けられます。本記事ではCV、CVA、CVB、CVL、CVNといった船体分類記号を用いて艦艇を分類し、説明します。CVA-58以降の艦艇は、いずれも大型空母です。護衛空母(CVE)については、別記事「アメリカ海軍護衛空母一覧」を参照ください。

空母の歴史的変遷

初期の航空母艦は、改造された既存艦船をベースに開発されました。1920年代から1940年代にかけては、レキシントン級、ヨークタウン級、エセックス級など、多くの艦が建造・就役し、第二次世界大戦において重要な役割を果たしました。エセックス級、タイコンデロガ級、ミッドウェイ級は第二次世界大戦後に就役した艦級です。1960年代以降は、原子力空母が主力となり、エンタープライズ(CVN-65)以降の艦艇は全て原子力推進です。ニミッツ級空母は、長期間にわたってアメリカ海軍の航空母艦戦力の中核を担い、現在もその多くが現役で運用されています。最新のジェラルド・R・フォード級は、更なる技術革新と能力向上を実現しています。

主要な艦級と艦艇

以下に、主要な艦級と代表的な艦艇をリストアップします。就役日は、空母としての就役日です。

ラングレー (USS Langley, CV-1): 1922年3月20日就役。アメリカ海軍最初の空母。
レキシントン級: レキシントン (CV-2)、サラトガ (CV-3)。
ヨークタウン級: ヨークタウン (CV-5)、エンタープライズ (CV-6)、ホーネット (CV-8)、ワスプ (CV-7)。
エセックス級/タイコンデロガ級: エセックス (CV-9)、ヨークタウン (CV-10)、イントレピッド (CV-11)、ホーネット (CV-12)、フランクリン (CV-13)、タイコンデロガ (CV-14)、ランドルフ (CV-15)、レキシントン (CV-16)、バンカーヒル (CV-17)、ワスプ (CV-18)、ハンコック (CV-19)、ベニントン (CV-20)、ボクサー (CV-21)、ボノム・リシャール (CV-31)、レイテ (CV-32)、キアサージ (CV-33)、オリスカニー (CV-34)、アンティータム (CV-36)、プリンストン (CV-37)、シャングリラ (CV-38)、レイク・シャンプレイン (CV-39)、タラワ (CV-40)、ヴァリー・フォージ (CV-45)、フィリピン・シー (CV-47)。レプライザル (CV-35)とイオー・ジマ (CV-46)は未成。
インディペンデンス級: インディペンデンス (CVL-22)、プリンストン (CVL-23)、ベロー・ウッド (CVL-24)、カウペンス (CVL-25)、モンテレー (CVL-26)、ラングレー (CVL-27)、カボット (CVL-28)、バターン (CVL-29)、サン・ジャシント (CVL-30)。
ミッドウェイ級: ミッドウェイ (CVB-41)、フランクリン・D・ルーズベルト (CVB-42)、コーラル・シー (CVB-43)。
サイパン級: サイパン (CVL-48)、ライト (CVL-49)。
フォレスタル級: フォレスタル (CVA-59)、サラトガ (CVA-60)、レンジャー (CVA-61)、インディペンデンス (CV-62)。ユナイテッド・ステーツ (CVA-58)は未成。
キティホーク級: キティホーク (CV-63)、コンステレーション (CV-64)、アメリカ (CVA-66)、ジョン・F・ケネディ (CV-67)。
エンタープライズ (USS Enterprise, CVN-65): 1961年11月25日就役。アメリカ海軍最初の原子力空母。
ニミッツ級: ニミッツ (CVN-68)、ドワイト・D・アイゼンハワー (CVN-69)、カール・ヴィンソン (CVN-70)、セオドア・ルーズベルト (CVN-71)、エイブラハム・リンカーン (CVN-72)、ジョージ・ワシントン (CVN-73)、ジョン・C・ステニス (CVN-74)、ハリー・S・トルーマン (CVN-75)、ロナルド・レーガン (CVN-76)、ジョージ・H・W・ブッシュ (CVN-77)。
ジェラルド・R・フォード級: ジェラルド・R・フォード(CVN-78)、ジョン・F・ケネディ (CVN-79) (建造中)、エンタープライズ (CVN-80) (計画中)、ドリス・ミラー (CVN-81) (計画中)。

注記

太字で示した艦艇は、2020年1月時点での現役艦です。

本記事の情報は、公開情報に基づいて作成されています。 最新の情報については、公式ウェブサイトなどを参照ください。

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