クリス・ヤングブラッド

クリス・ヤングブラッド（本名：クリス・ロメロ、1966年2月10日 - 2021年7月7日）は、アメリカ合衆国テキサス州アマリロ出身のプロレスラーです。プロレスラー一家に生まれ、父リッキー・ロメロ、兄ジェイ・ヤングブラッド、マーク・ヤングブラッドもプロレスラーとして活躍しました。

インディアンギミックのベビーフェイスとして、兄マークとのタッグチーム「レネゲード・ウォリアーズ」で人気を博しました。

経歴

1984年、プエルトリコでビクター・ジョビカの指導を受けデビュー。NWAのミッドアトランティック地区やフロリダ地区を転戦後、1985年に亡くなった兄ジェイ・ヤングブラッドの跡を継ぎ、マーク・ヤングブラッドとの兄弟タッグを本格的に始動させました。

1986年には、フリッツ・フォン・エリックが主宰するテキサス州ダラスのWCWA（WCCW）に参戦。9月1日、フォートワースで開催されたビッグイベント"WCWA Labor Day Star Wars"では、世界タッグ王座争奪トーナメントに出場し、ジョー・ルダック&リック・ルード、ジェリー・オーツ&テッド・オーツなどのチームを破り決勝に進出。しかし、準決勝でバズ・ソイヤー&マット・ボーンに惜しくも敗れました。

1987年からは、カルロス・コロンが主宰するプエルトリコのWWCを主戦場に活動。ザ・シープハーダーズ（ブッチ・ミラー&ルーク・ウィリアムス）やミスター・ポーゴ&TNTを下し、WWC世界タッグ王座を何度も獲得しました。同年11月には、マークと共に全日本プロレスに初来日。「世界最強タッグ決定リーグ戦」に出場し、日本のファンにもその名を知られるようになりました。その後もWWCを拠点に、サモアン・スワット・チーム（サムゥ&ファトゥ）、カンザスシティ・ジェイホークス（ボビー・ジャガーズ&ダン・クロファット）、ニンジャ・エクスプレス（ケンドー・ナガサキ&ポーゴ）などとタッグ王座を巡り、激しい抗争を繰り広げました。

1990年後半からは、「レネゲード・ウォリアーズ」としてWCWに参戦。ファビュラス・フリーバーズ（マイケル・ヘイズ&ジミー・ガービン）、ナスティ・ボーイズ（ブライアン・ノッブス&ジェリー・サッグス）、フォー・ホースメン（アーン・アンダーソン&バリー・ウインダム）、ヤング・ピストルズ（トレイシー・スマザーズ&スティーブ・アームストロング）といった強豪チームと対戦しました。

その後、ダラスの新団体GWFをアメリカでの活動拠点とし、1992年1月の再来日以降は全日本プロレスの常連外国人チームとして、1996年夏まで通算8回に渡りマークと共に参戦。スタン・ハンセンやアブドーラ・ザ・ブッチャーなど、スーパーヘビー級のエース外国人選手が率いるチームとも対戦しました。

マークの引退後はシングルプレイヤーとして活動し、ECWにも登場。1999年後半にはFMWに2度来日し、8月末の参戦時にはスーパー・レザーとタッグを組みました。

セミリタイア後の2000年代もテキサス西部のインディー団体に出場を続け、WTWL（West Texas Wrestling Legends）およびPWF（Professional Wrestling Federation）ではブッカーやマネージャーも務めました。2007年10月には、地元のアマリロにて自身の主宰によるインディー団体"Renegade Outlaw Wrestling"を旗揚げし、後進の育成にも尽力しました。

2021年7月7日、オレゴン州ポートランドで逝去。55歳でした。

得意技

トマホーク・チョップ
ドロップキック
ダイビング・クロス・ボディ

獲得タイトル

ワールド・レスリング・カウンシル
WWC世界タッグ王座：6回（w / マーク・ヤングブラッド）
WWCカリビアン・タッグ王座：3回（w / マーク・ヤングブラッド）
グローバル・レスリング・フェデレーション
GWFタッグ王座：1回（w / マーク・ヤングブラッド）
その他インディー
WWWAヘビー級王座：1回
* PWFブラスナックル王座：1回

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