スーパーJカップ

SUPER J-CUP (スーパー・ジェー-カップ)

SUPER J-CUPは、ジュニアヘビー級のプロレスラーによる、プロレス団体の垣根を越えたトーナメント戦、およびその試合を中心としたプロレス興行です。大会ごとに主催団体が異なり、様々な団体から選手が集結します。

概要

1990年代以降、インディー団体と呼ばれる小規模なプロレス団体が多数出現し、ウルティモ・ドラゴン、ザ・グレート・サスケ、スペル・デルフィンなど、メジャー団体に劣らない実力を持つジュニアヘビー級のプロレスラーが多く輩出されました。このような状況を受け、新日本プロレスの獣神サンダー・ライガーが、団体間の交流を通じてジュニアプロレス界全体の活性化を目指し、SUPER J-CUPの開催を提案しました。

1994年4月16日、新日本プロレス主催による第1回大会が両国国技館で開催されました。当時、まだ知名度の低かったハヤブサやTAKAみちのくなどが大きなインパクトを残し、大会は大成功を収めました。この成功を機に、新日本プロレス、WAR、みちのくプロレス、WCWといった団体間でジュニア選手の交流が活発化し、ジュニア8冠王座が制定されるなど、ジュニアヘビー級はヘビー級に劣らぬ人気を獲得し、黄金時代を築き上げました。

1995年12月13日には、ウルティモ・ドラゴンがプロデューサーとなり、WAR主催で第2回大会が開催されました。その後も数年おきに開催されています。

各大会の記録

各大会の主催、日程、会場、主な出場選手、優勝者、準優勝者は以下の通りです。

1st STAGE

主催: 新日本プロレス
日程: 1994年4月16日
会場: 両国国技館
優勝: ワイルド・ペガサス
準優勝: ザ・グレート・サスケ
主な出場選手: 獣神サンダー・ライガー、エル・サムライ、大谷晋二郎、外道、リッキー・フジ、ハヤブサ、スペル・デルフィン、TAKAみちのく、ブラック・タイガー(2代目)、ディーン・マレンコ

2nd STAGE

主催: WAR
日程: 1995年12月13日
会場: 両国国技館
優勝: 獣神サンダー・ライガー
準優勝: 外道
主な出場選手: エル・サムライ、大谷晋二郎、ウルティモ・ドラゴン、ワイルド・ペガサス、ライオン・ハート、レイ・ミステリオ・ジュニア、シコシス(初代)

3rd STAGE

主催: みちのくプロレス
日程: 2000年4月1日、4月9日
会場: 仙台市体育館、両国国技館
優勝: 獣神サンダー・ライガー
準優勝: CIMA
主な出場選手: 真壁伸也、MEN'Sテイオー、リッキー・フジ、ザ・グレート・サスケ、タイガーマスク(4代目)、カズ・ハヤシ、エル・サムライ、ケンドー・カシン、田中稔

4th STAGE

主催: 大阪プロレス
日程: 2004年2月21日
会場: 大阪城ホール
優勝: 丸藤正道
準優勝: 村浜武洋
主な出場選手: 井上亘、石狩太一、葛西純、獣神サンダー・ライガー、ヒート、獅龍、KENTA、MEN'Sテイオー、スペル・デルフィン、TAKAみちのく
備考: 出場資格がキャリア6年未満に限定

5th STAGE

主催: 新日本プロレス
日程: 2009年12月22日、12月23日
会場: 後楽園ホール
優勝: 丸藤正道
準優勝: プリンス・デヴィット
主な出場選手: 獣神サンダー・ライガー、金本浩二、邪道、外道、田口隆祐、飯伏幸太、タイガースマスク
備考: 優勝者にはIWGPジュニアヘビー級王座への挑戦権が与えられた

6th STAGE

主催: 新日本プロレス、プロレスリング・ノア
日程: 2016年7月20日、8月21日
会場: 後楽園ホール、有明コロシアム
優勝: KUSHIDA
準優勝: 金丸義信
主な出場選手: 獣神サンダー・ライガー、田口隆祐、タイチ、BUSHI、ウィル・オスプレイ、石森太二、原田大輔、拳王、マット・サイダル

7th STAGE

主催: 新日本プロレス
日程: 2019年8月22日、8月24日、8月25日
会場: シアトル、サンフランシスコ、ロサンゼルス
優勝: エル・ファンタズモ
準優勝: ドラゴン・リー(2代目)
主な出場選手: 田口隆祐、石森太二、BUSHI、SHO、YOH、ロビー・イーグルス、ウィル・オスプレイ、ジョナサン・グレシャム、カリスティコ

8th STAGE

主催: 新日本プロレス
放送: 2020年12月13日 (新日本プロレスワールド)
会場: アメリカ
優勝: エル・ファンタズモ
準優勝: ACH
主な出場選手: クラーク・コナーズ、TJP、クリス・ベイ、レイ・ホルス、リオ・ラッシュ

SUPER J-CUPは、ジュニアヘビー級の選手たちの活躍の場として、プロレス界に大きな影響を与え続けています。

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