バーントゥンポー駅

バーントゥンポー駅は、タイ王国南部スラートターニー県プンピン郡に位置するタイ国有鉄道南本線の駅です。プンピン郡は人口約9万人の地域で、この駅は町の中心部から北西に外れた場所にあります。駅の正面は東向きです。

駅の概要

バーントゥンポー駅は二等駅に分類されますが、1日に停車する列車は普通列車が2往復（4本）のみと、利用頻度は高くありません。この2往復のうち1往復は、キーリーラットニコム支線の列車です。プンピン郡には、タイ南部の物流拠点として内陸コンテナデポ（ICD）が設置されており、当駅にもコンテナの取り扱いを行うためのコンテナヤードがあります。

歴史

南本線の建設は、ペッチャブリー駅、ソンクラー駅、カンタン駅の3カ所から始まりました。1916年7月17日、南側からの工事がチュムポーン駅に到達した際、バーントゥンポー駅は途中駅として開業しました。その後、1951年には当駅を分岐点とするプーケット支線の建設が始まり、1956年4月13日にキーリーラットニコムまでの区間が開通し、分岐駅としての役割を持つようになりました。

以下に南本線の開業に関する主な日付を示します。

1911年6月9日：ペッチャブリー駅 - チャアム駅間（36.57km）が開業
1911年11月25日：チャアム駅 - フワヒン駅間（25.93km）が開業
1914年1月1日：フワヒン駅 - ワンポン駅間（19.86km）が開業
1914年6月1日：ワンポン駅 - プラチュワップキーリーカン駅間（69.48km）が開業
1915年12月1日：プラチュアップキーリーカーン駅 - バーンクルット駅間（58.2km）が開業
1915年3月15日：バーンクルット駅 - バーンサパーンヤイ駅間（15.99km）が開業
1916年7月17日：チュムポーン駅 - バーンナ駅間（193.81km）が開業
1956年4月13日：バーントゥンポー分岐駅 - キーリーラットニコム駅間（31.00km）が開業

駅構造

バーントゥンポー駅は、単式ホームと島式ホームを組み合わせた2面2線の地上駅です。駅舎はホームに面しており、利用者は直接ホームに出入りできます。

参考文献

柿崎一郎 『王国の鉄路 タイ鉄道の歴史』 京都大学学術出版会、2010年 ISBN 978-4-87698-848-8
渡邉乙弘 『タイ国鉄4000キロの旅』 文芸社、2013年 ISBN 978-4-286-13041-5

関連項目

タイの鉄道駅一覧
タイ国有鉄道南本線

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