北九州貨物ターミナル駅とは？意味をやさしく解説

北九州貨物ターミナル駅の概要

北九州貨物ターミナル駅は、福岡県北九州市門司区に位置している日本貨物鉄道（JR貨物）の貨物駅です。この駅は鹿児島本線に所属し、門司駅と営業キロは同一地点にありますが、山陽本線の終端でもあります。

歴史

当駅の開業以前は、鉄道貨物の主要な取扱駅として浜小倉駅が利用されていました。しかし、浜小倉駅は狭小な構内のために増加する取扱量に対応できなくなり、1990年に苅田港駅が新設され、コンテナ取扱機能が分散されました。しかし、浜小倉駅から西大分駅方面へ直通できない問題や施設の老朽化が顕著であったため、北九州貨物ターミナル駅が設立されました。かつての門司操車場跡に開設されたこの駅は、開業時に東小倉駅と浜小倉駅の機能を統合し、苅田港駅の営業も2005年に終了しました。

駅の計画段階では、「門司貨物ターミナル駅」という仮称で呼ばれていましたが、正式名称は北九州貨物ターミナル駅に決まりました。

年表

- 1891年（明治24年）4月1日：大里駅（後の門司駅）が開業。
- 1987年（昭和62年）4月1日：国鉄分割民営化により門司駅はJR九州およびJR貨物に継承。
- 2002年（平成14年）3月23日：JR貨物門司駅から北九州貨物ターミナル駅に改称。
- 2007年（平成19年）3月：山陽線において貨物輸送力増強事業が完了し、1,300トンの列車が運行開始。
- 2011年（平成23年）3月：鹿児島本線の貨物輸送力が増強され、1,300トン列車の運行区間が福岡貨物ターミナル駅まで延長されました。

駅の構造

北九州貨物ターミナル駅は地上駅で、コンテナホームは合計で3面用意されています。そのうちの2面は着発線荷役方式を採用し、4本の荷役線が接続しています。残りの1面は海上貨物専用のホームであり、接続する荷役線は側線です。さらに、2本の着発線や仕分線も整備されています。また、ここにはJR貨物北九州営業所や門司機関区も併設されています。

入換作業には主に愛知機関区から送られてきたDD200形ディーゼル機関車が使用され、門司機関区の電気機関車も活用されているため、効率的な機能が保証されています。

取扱い貨物

- コンテナ貨物：12フィート、20フィート、30フィートの大型コンテナ、及び20フィート・40フィートの海上コンテナを扱っています。
- 車扱貨物：産業廃棄物や特別管理産業廃棄物の取り扱いも行なっています。

多数の高速貨物列車が北九州貨物ターミナル駅に停車し、九州内での輸送において重要な役割を果たしています。利用する列車の中には、日豊本線で運行される貨物列車が含まれています。下り列車は日々23本、上り列車は25本が停車し、いくつかは当駅発や行き先が他の主要駅になっています。

下りの貨物列車は九州地区の駅行きですが、上り列車は東京や名古屋、大阪といった主要都市を目指します。日豊本線経由の高速貨物列車は、全て当駅を起点または終点とし、それ以外のコンテナは鹿児島および山陽本線への便に積み替えています。また、トラック集配エリアは福岡県の北九州、直鞍、京築地域を中心に広がっており、地域内への物流も効率的に行われています。

その他

福岡貨物ターミナル駅から、北九州貨物ターミナル駅を経由して名古屋貨物ターミナル駅へ向かう福山通運専用の「福山レールエクスプレス号」も運行されています。隣接する門司駅との連携を持たせつつ、地域の物流需要に応えています。

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