北宇都宮駐屯地

北宇都宮駐屯地



北宇都宮駐屯地は、栃木県宇都宮市上横田町に所在する陸上自衛隊の駐屯地です。航空学校宇都宮校を中心に、航空科部隊が多数駐屯しており、宇都宮飛行場を共同利用している点が特徴です。

概要



駐屯地内には1,700mの滑走路を持つ宇都宮飛行場があり、航空機の運用が活発に行われています。駐屯部隊の多くは航空科であり、航空学校宇都宮校のほか、第12ヘリコプター隊第1飛行隊、東部方面管制気象隊第4派遣隊などが駐屯しています。また、SUBARU宇都宮製作所南工場や栃木県警察航空隊が隣接しており、官公庁航空機の製造・整備も行われています。

駐屯地司令は航空学校宇都宮校長が兼務しており、地域における航空戦力の重要な拠点としての役割を担っています。

駐屯部隊



陸上自衛隊航空学校宇都宮校



陸上自衛隊の回転翼操縦士を養成する航空学校は、明野駐屯地（本校）、霞ヶ浦[[駐屯地]]（霞ヶ浦校）、そしてこの宇都宮校の3校で構成されています。宇都宮校では、陸曹航空操縦学生課程（FEC）と計器検定官課程（EOC）を担当しています。使用機材はエンストロム480とUH-1Jの2機種です。また、駐屯地祭では教官によるアクロバットチーム「ブルーホーネット」が編成され、華麗な飛行展示を披露します。

第12ヘリコプター隊第1飛行隊



第12旅団のヘリコプター部隊として、空中機動力を担う派遣隊です。主力部隊は相馬原駐屯地に所在し、UH-60JAを運用しています。

沿革



中島飛行機宇都宮製作所飛行場



1943年、中島飛行機（現在のSUBARU）が軍用機製造のために「中島飛行機宇都宮製作所飛行場」を開設しました。当時の宇都宮飛行場は、現在の清原工業団地にあった陸軍宇都宮清原飛行場を指します。

アメリカ軍接収



終戦後の1945年、GHQによって接収されました。1956年にアメリカ軍が撤収し、その後、防衛庁に移管されました。

航空自衛隊時代



1957年、航空自衛隊第2操縦学校が松島基地から移駐し、1958年には「宇都宮飛行場」として告示されました。第2操縦学校は操縦教育を開始しましたが、1962年には第13飛行教育団が岐阜基地に移駐、第14飛行教育団が仙台から移駐しました。その後、第13飛行教育団司令部が芦屋基地に移駐し、航空自衛隊は撤収しました。

陸上自衛隊北宇都宮分屯地



1962年、陸上自衛隊が宇都宮駐屯地の北宇都宮分屯地として設置され、東部方面航空隊（主力）が霞ヶ浦[[駐屯地]]から移駐しました。1963年には第14飛行教育団が廃止されました。

海上自衛隊の展開



1963年、海上自衛隊が岩国航空基地から移転し、宇都宮教育航空群が編成されました。しかし、1964年には飛行教育集団司令部が浜松北基地に移転し、1973年には教育航空集団司令部が下総航空基地に移転、宇都宮教育航空群も徳島航空基地に移転しました。

陸上自衛隊北宇都宮駐屯地



1973年、北宇都宮駐屯地に昇格しました。陸上自衛隊航空学校岩沼分校が移駐し、宇都宮分校が開設されました。2001年には、第12師団の旅団への改編に伴い、第12飛行隊が第12ヘリコプター隊に拡大改編されました。2002年には航空学校宇都宮分校が宇都宮校に改名されました。

駐屯部隊・機関



  • - 防衛大臣直轄部隊・機関
- 陸上自衛隊航空学校
- 宇都宮校：TH-480B、UH-1J装備
- 警務隊
- 東部方面警務隊
- 第125地区警務隊
- 北宇都宮連絡班
- 第12旅団
- 第12ヘリコプター隊
- 第1飛行隊：UH-60JA装備
- 東部方面航空隊
- 東部方面管制気象隊
- 第4派遣隊：宇都宮飛行場における航空交通管制業務、航務及び気象業務を担当。
- 東部方面システム通信群
- 第105基地システム通信大隊
- 第317基地通信中隊
- 北宇都宮派遣隊
  • - 航空保安無線施設

航空管制



駐屯地イベント時には、以下の周波数が使用されます。

  • - 統制：45.1MHz
  • - 飛行展示：140.8MHz、122.6MHz、126.2MHz

アクセス



最寄りの幹線交通




脚注




関連項目




外部リンク



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