十部

十部（じゅうぶ）とは

十部は、漢字を部首によって分類したグループの一つです。康熙字典214部首では、2画の部首として18番目に位置づけられ、全体では24番目に置かれています。この部首には、「十」という字を構成要素に含む漢字が集められています。

概要

「十」という字は、もともと針の形を象った象形文字でした。それが転じて、数字の10や、満ち足りた状態、すなわち「十分」という意味を表すようになりました。十部に分類される漢字は、この「十」の字が持つ意味合いや形状に関連しているものが多いです。

部首の通称

十部は、様々な言語で異なる呼び方をされています。

日本語: じゅう
中国語: 十字旁 (shízìpáng)
韓国語: 열십부 (yeolsipbu)
英語: Radical Ten

部首字

部首字である「十」の字は、中古漢語において以下のように分析されます。

広韻: 是執切
詩韻: 緝韻、入声
三十六字母: 禅母

現代漢語では以下のように発音されます。

普通話: ピンイン：shí 注音：ㄕˊ ウェード式：shih2
広東語: Jyutping: sap6

日本語においては、音読みでシュウ（シフ）（漢音）とジュウ（ジフ）（呉音）があり、訓読みでは「とお」と読みます。朝鮮語では、音読みで십(sip)、訓読みで열（yeol、とお）と読みます。

例字

十部に属する漢字には、以下のようなものがあります。

十, 卄, 卅, 千, 𠥼, 協, 博：これらは「十」の字を直接含むか、またはその変形を含む漢字です。
午, 升, 半, 卒, 南：これらの漢字も、十部の一部として分類されます。
卍, 卐, 单, 𠦤, 㔼, 𠦴, 𠧈, 𠧉, 卛：これらの漢字は、十部の拡張として扱われることがあります。
* 最大画数: 𠧑

これらの例字からもわかるように、十部に分類される漢字は、その形状や意味において多様性を持っています。漢字を学ぶ上で、部首に着目することは、その漢字の成り立ちや意味を理解する上で非常に役立ちます。

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