大久保光哉

大久保光哉（おおくぼ みつや）

1965年9月7日生まれの声楽家（バリトン）、合唱[[指揮者]]、音楽学者、舞台演出家、演奏会プロデューサー、そして書家。
北海道白糠町出身で、東京芸術大学で博士号（音楽）を取得。書家としては大久保北叟（ほくそう）の名で知られています。

声楽家としての活動

慶應義塾大学卒業後、北海道銀行勤務を経て東京藝術大学大学院後期博士課程を修了。文化庁オペラ研修所を修了後、スウェーデンへ留学。帰国後は、札幌新人演奏会や日本演奏連盟新人演奏会に出演し、1998年にはスウェーデン・レクサンド音楽祭でスウェーデン歌曲を演奏しました。1999年には文化庁主催の演奏会にも出演しています。

オペラ歌手としては、ロッシーニの『セヴィリアの理髪師』バルトロ役でデビュー。新国立劇場や日生劇場など数々の劇場で公演に出演し、その出演回数は50回を超えるほどです。共演したオーケストラや指揮者も著名で、東京フィルハーモニー交響楽団、読売日本交響楽団、東京交響楽団、NHK交響楽団、ジャン・フルネ、ネルロ・サンティ、準・メルクル、井上道義など、数多くの主要オーケストラや指揮者と共演しています。

また、シベリウス作品の演奏にも力を入れており、東京新聞フォーラムでのシベリウス『クッレルヴォ』出演や、フィンランド独立100周年記念事業への参加、シベリウス歌曲のリサイタル開催など、北欧音楽の第一人者として活躍しています。NHKのFMリサイタルやBSプレミアムにも出演し、2004年には平野公崇作曲の『七つの絵』の初演にも参加しました。

その他、東京国際フォーラム開館記念公演や森公美子のおもしろオペラ館など、幅広いジャンルの舞台にも出演。ピアニストの妻、大久保咲恵子と共に「ドクター大久保のおしゃべりコンサート」を開催するなど、多彩な活動を展開しています。

二期会会員、二期会オペラ研修所講師、日本声楽家協会会員、あびこ声楽家協会会長、音楽三田会会員。

合唱[[指揮者]]としての活動

男声合唱団シャウティング・フォックスや女声合唱団プリムラコーラスなど、複数の合唱団で指揮者を務めています。また、慶應義塾ワグネル・ソサィエティーOB合唱団や東京六大学合唱連盟定期演奏会でも指揮を務め、2014年からは神奈川フィル合唱団の音楽監督も担当しています。千葉フィルハーモニー管弦楽団の「市民による第九」特別演奏会や、2020年には「YORU MACHI 第九コンサート in JR千葉駅」で合唱指揮を務めました。

演奏会プロデューサーとしての活動

演奏家としての活動の他に、演奏会の企画・演出・脚本・構成・監修など、マルチな活動を展開しています。千葉市管弦楽団やシティオペラちばなどのオペラ演出、宮澤賢治の作品をテーマにしたコンサート、モーツァルトのオペラを独自の解釈で再構成した舞台など、その活動は多岐にわたります。近年では、滝廉太郎、モーツァルトをテーマにした企画や、我孫子市での景観コンサートも手がけています。

ディスコグラフィー

CD: サクソフォン、ピアノ、バリトンとオーケストラのための『七つの絵 ー有元利夫に捧ぐー』（2004年）

受賞歴等（音楽）

世界オペラ歌唱コンクール「新しい声97」アジア予選代表
2003年 東京藝術大学にて博士号（音楽）取得
白糠町文化奨励賞受賞

書家としての活動

長尾素光、渡部樹海、山田北翠、渡部半溟に師事。18歳で全日本書芸文化院師範（漢字）を取得。全日本書芸文化院理事、日本書人連盟会員、日本書人展展覧会委員も務めています。「彩光書道院」を主宰し、書家としても活動しています。

受賞歴（書道）

2017年 第28回中岡迂山全国書展 高知県知事賞受賞
2018年 第29回中岡迂山全国書展 北川村長賞受賞

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