扇町寄席

関西の落語を伝える名番組『扇町寄席』

『扇町寄席』は、関西テレビ放送で2008年10月5日から放送が開始された、関西ローカルの演芸番組です。桂南光と月亭八光という豪華な司会陣を迎え、第一線で活躍する多くの落語家たちが、古典落語から新作落語まで、多彩な演目を披露しました。

本番組は、関西テレビにおける落語専門番組としては、1983年から放送された『おたのしみ米朝噺し』、『KTV寄席』に続くものであり、桂南光が司会を務めた『痛快!エブリデイ』内の「エブリ寄席」コーナーからもその歴史と人気を感じることができます。

レギュラー放送は2010年6月27日放送分をもって終了しましたが、その魅力は決して失われることはありませんでした。関西テレビのオンデマンドサービスでの配信に加え、2010年10月2日から2011年3月26日にかけては北海道文化放送でも放送されるなど、全国的な人気を獲得しました。レギュラー放送終了後も、現在に至るまで、不定期に特番として放送され続け、関西の落語文化を伝える貴重な番組として、多くの視聴者から愛され続けています。

主な出演者

番組の顔として活躍したのが、総合司会を務めた3代目桂南光と月亭八光です。二人の軽妙なトークと、落語家たちの巧みな話術が絶妙に絡み合い、番組を盛り上げました。

出演落語家は、桂吉弥、笑福亭三喬、笑福亭仁智、桂きん枝、桂こごろう、笑福亭鶴光、笑福亭銀瓶、桂雀々、林家染二、桂ざこば、桂つく枝、桂小春団治、月亭八方、桂南光、桂春菜、桂文珍、林家花丸、笑福亭生喬、桂千朝、笑福亭鶴二、林家染丸、桂雀松、月亭八光、桂都丸、笑福亭小つる、桂米團治、3代目桂雀三郎、桂文華、3代目桂歌之助、林家染弥、桂米朝、桂枝雀など、そうそうたるメンバーが名を連ねています。放送された演目も、「ちりとてちん」「饅頭こわい」「トクさんトメさん」「狸の賽」「阿弥陀池」「袈裟御前」「書割盗人」「手水廻し」「牛ほめ」「天災」「稽古屋」「アルカトラズ病院」「住吉駕籠」「鹿政談」「母恋いくらげ」「粗忽長屋」「千早ふる」「蔵丁稚」「肝つぶし」「竹の水仙」「豊竹屋」「替り目」「試し酒」「蛇含草」「天狗裁き」「ちしゃ医者」「親子酒」「七段目」「癪の合薬」「さくらんぼ」「一文笛」「代書」など、多くの名作落語が披露されました。

特番と番組への評価

レギュラー放送終了後も、『扇町寄席』は特番として継続され、視聴者を楽しませ続けています。「米朝一門が勢ぞろい！〜祝！五代目桂米團治」や「扇町寄席 京都スペシャル」「扇町寄席長屋すぺしゃる」など、様々なテーマや企画を盛り込んだ特番が制作され、高い人気を博しています。

『扇町寄席』は、単なる落語番組にとどまらず、関西の伝統芸能である落語の魅力を伝え、その文化を継承していく上で重要な役割を果たしていると言えるでしょう。これからも、多くの落語ファンを魅了し続ける番組であることは間違いありません。

スタッフ

番組制作には、構成、題字、編成、宣伝、ディレクター、プロデューサーなど多くのスタッフが携わっていました。制作協力には米朝事務所、協力にはウエストワン、大阪共立、イングス、テレコープ、Step、国際警備保障といった企業が名を連ねています。制作著作は関西テレビです。

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