日吉町山田

日吉町山田（ひよしちょうやまだ）

概要

日吉町山田は、鹿児島県日置市に位置する地域です。かつては日置郡日吉町に属していましたが、市町村合併を経て現在に至ります。人口は123人、世帯数は57世帯（2020年10月1日現在）と、小規模な集落です。

地理

日置市の中部に位置し、城山の西麓の丘陵部に広がっています。北には東市来町南神之川、南から東にかけては日吉町日置、西には日吉町神之川が隣接しています。この地域は農業が盛んで、のどかな田園風景が広がっています。

湖沼

地域内には以下のため池があります。

山田新池
小谷池

歴史

山田の成立と中世

「山田」という地名は鎌倉時代から存在し、薩摩国日置北郷の一部でした。元亨4年には、日置北郷で土地の分割が行われ、南方が地頭の領地、北方が領家の領地となりました。

近世の山田

江戸時代には、薩摩国日置郡日置郷に属していました。村の石高は時代によって変動し、「天保郷帳」では386石余、「三州御治世要覧」では325石余、「旧高旧領取調帳」では303石余と記録されています。明治中期頃には、漁網の生産も行われていました。

明治以後の山田

明治4年の廃藩置県により、薩摩国と大隅国が鹿児島県となりました。1873年には大区小区制が敷かれ、日置は第十二大区に属しました。1889年の町村制施行により、日置村が成立し、山田村は日置村の大字「山田」となりました。1955年には日置村が吉利村と合併し、日吉町が誕生、山田は日吉町の大字となりました。

2005年、日吉町は伊集院町、吹上町、東市来町と合併し日置市となり、大字名については合併前の町名を冠することになりました。これにより、「山田」は「日吉町山田」と改称されました。

施設

公共

日置市日新地区公民館

寺社

一之宮神社
大国主命と事代主命を祀る神社で、山田の鎮守です。旧社格では村社でした。

人口

1995年以降の国勢調査による人口推移は以下の通りです。

教育

かつて日吉町山田には「日置市立日新小学校」がありましたが、2018年に日吉小学校に統合され閉校しました。現在、日吉町山田には学校施設はありません。

日置市立日新小学校

1900年に日置尋常小学校から分離して新設されました。1941年には国民学校となり、1947年に小学校となりました。1956年には、近隣地域からの児童も受け入れました。
2018年に日吉小学校に統合され、その歴史に幕を閉じました。

小・中学校の学区

市立小・中学校に通う場合、学区は以下の通りです。

（※詳細な学区については、日置市教育委員会にご確認ください。）

交通

道路

一般国道：国道270号

参考文献

角川日本地名大辞典編纂委員会『角川日本地名大辞典 46 鹿児島県』角川書店、1983年。ISBN 978-4040014609。
芳即正、五味克夫『日本歴史地名大系47巻 鹿児島県の地名』平凡社、1998年。ISBN 978-4582910544。
日吉町郷土誌編さん委員会『日吉町郷土誌 上巻』日吉町長 野元春男、1983年。
日吉町郷土誌編さん委員会『日吉町郷土誌 下巻』日吉町長 野元春男、1988年。

関連項目

山田 (曖昧さ回避))

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