春日宏美

春日宏美（かすが ひろみ）は、1948年3月1日生まれの日本の女優、歌手です。本名は川本好美。兵庫県神戸市で生まれ、岡山県津山市で育ちました。岡山県美作高等学校を卒業後、1961年に松竹歌劇団（SKD）へ入団し、戦後の14期生として男役スターの道を歩み始めました。

SKDでは、その才能を開花させ、1978年には読売新聞社のSKD年間最優秀賞を受賞。翌1979年には芸術選奨新人賞を受賞するなど、その実力が高く評価されました。昭和50年代前半には大幹部に昇進し、トップスターとして活躍する傍ら、渋谷ジァンジァンなどの小劇場にも出演し、イヨネスコやノエル・カワードといった作家の舞台にも挑戦するなど、幅広い活動を展開しました。

1981年には、大幹部筆頭であった千草かほると、それに次ぐ沖千里が同時に退団したことにより、春日がSKDの大幹部筆頭となりました。その前年には、長らく大幹部筆頭を務めていた小月冴子が退団しており、新たな時代が幕を開けたと言えるでしょう。しかし、1982年に春日自身も退団し、SKDを去りました。

退団後は、舞台を中心に、テレビドラマなどにも数多く出演し、その活躍の場を広げています。

退団後の主な出演舞台

1983年「スウィート・チャリティ」梅田コマ劇場
1983年「積木くずし」梅田コマ劇場
1984年「嫁しゅうとめ」芸術座
1985年「頭痛肩こり樋口一葉」井上ひさし作、こまつ座公演
1986年「國語元年」こまつ座公演
1986年「サウンド・オブ・ミュージック」日生劇場
1986年「花よりタンゴ」こまつ座公演
1988年「スブやん」野坂昭如『エロ事師たち』、いずみたく作曲
1990年「おお！活動狂時代」サンシャイン劇場
1990年「シャーロック・ホームズの冒険」（作・演出＝福田善之）FM東京ホール
1991年「カフェーの夜」浅草ときわホール
1993年「わが歌ブギウギ」 - ユリー五十鈴 役（アーサー美鈴がモデル） 三越劇場
1995-96年 ミュージカル「シンデレラ」新宿コマ劇場
1998年「ねぶたの女」宮川一郎作 帝国劇場
1999年「あばれ女将」帝国劇場

映画

1978年「男はつらいよ 寅次郎わが道をゆく」 - 古城ゆかり 役

テレビドラマ

「愛と殺意の十字路」 YTV 1983
「愛と憎しみの断崖」 YTV 1984
「遠山の金さん」 - 霧太郎 役 ANB 1984
「孔雀」YTV 1986（津村節子）
「絆」 NHK 1987（中島丈博） - 北川待子 役
「姑入門」YTV 1988
「懲りない女たち(1) 」NTV 1988
「（秘）女保険調査員II」 TBS 1989
「[女調査員・おでん屋“ぽんた”探偵局]」 ANB 1998
「空への手紙」 TBS 1999
* 「バツイチ駆け込み尼寺探偵局(1)」 ABC 1999

春日宏美は、松竹歌劇団での輝かしい経歴を経て、退団後も舞台や映像の世界で幅広く活躍し、その才能を発揮し続けています。

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