滝トール

滝 トール

滝 トール（たき トール、本名：秋本 良博、1949年〈昭和24年〉3月8日 - ）は、日本の司会者、ローカルタレント、会社役員。滋賀県に生まれ、1967年から主に京都市を拠点として関西圏を中心に活動している。所属事務所であるとーくingでは取締役も兼任している。

来歴と人物

滋賀県甲賀郡水口町（現在の甲賀市）で生を受けた滝トール氏は、父親が警察官であり、四人兄弟（または六人兄弟ともされる）の末弟として育った。小学校3年生までを父親の最終勤務地であった滋賀県伊香郡木之本町（現在の長浜市）で過ごした後、1959年、小学校4年生の時に大阪府河内市花園（現在の東大阪市）へ転居。大阪で花園小学校、河内市立河内中学校を経て、近畿大学附属高等学校を卒業した。

1972年3月8日には同い年の妻と結婚し、一男をもうけている。身長172cm、2021年3月時点での体重は48kg。胸囲78cm、靴のサイズは25cmで、血液型はO型である。

学生時代から漫才に強い関心を持ち、友人とともに素人参加型の演芸番組に出演する経験があった。横山エンタツ・花菱アチャコが司会を務め、漫画トリオも出演していたこの番組では期待された評価を得られなかったものの、友人が横山ノックに弟子入りしてプロデビューを果たしたことに刺激を受け、自身も別の友人の紹介を通じて、高校3年生だった1966年9月に漫談家の滝あきらに師事し、花月劇場に通い始める。弟弟子には九十九一や村上ショージらがいる。

師匠の漫談とは異なり、滝トール氏は主に演歌や歌謡曲のステージ司会、そしてラジオやテレビ番組でのタレント活動を中心に自身のキャリアを築いた。32歳頃まで、京阪守口市駅前の「クラブ鳳」や堺の「ミュージックレストランはごろも」、宗右衛門町の「クラブみなみ」といったナイトクラブでの司会が活動の基盤であり、生計を支えていた。

その特徴は、一度聞いたら忘れられない独特な語り口にある。また、服装ブランドの「マクレガー」を愛用し、「男の日傘」を積極的に推奨している。2006年4月下旬の野外イベントがきっかけで花粉症を発症し、これにより声質が変化した時期もあったが、複数のクリニックを巡っても完治には至らなかったという。

中学3年生の時、弁論大会に出場し、「暗黒大陸、もしこの世に新聞がなかったら」と題した5分ほどのスピーチで見事優勝した経験がある。なお、この時の原稿は全て姉が作成したものだったと後に明かしている。個人的な嗜好としては、KBS京都のアナウンサーである海平和氏のファンであり、特に彼女が番組内で披露する投げキス「スポッチュ♡」を毎週欠かさずテレビ画面の前で受け止めていると語っている。また、青木愛氏の大開脚にも強い関心を示している。

「KBS滋賀の会」の会長も務めている。これは、かつてのKBS滋賀時代を懐かしみ、今後のKBS滋賀の発展を願って毎年6月に開催される集まりである。2012年には滝氏を含む4名、2013年には3名、2015年には滝氏、笑福亭伯枝氏、小池ゆか氏らが参加した記録がある。

主な出演番組

現在

滝トールのおつかれさん!（KBS京都ラジオ）：2011年5月3日放送開始。和泉夏子氏とともに出演。放送開始から2020年9月まではメインパーソナリティを務めたが、療養期間を経て同年9月29日からは「ご意見番」として不定期で登場している。ナイターオフ期間（10月～3月）は、ニッポン放送からのNRNネット受けにより一部中断される。
演歌百撰（サンテレビジョンほか全国ネット→BS11）：1993年10月放送開始。長年にわたり司会を務めている。2012年11月25日には放送1000回を達成し、美川憲一氏から花束を贈呈された。2018年2月からは番組の方針により、スタジオ進行は関西で活動するタレントのたつを氏が担当し、滝氏は公開収録分を担当する体制となっている。

過去

ラジオ

モーレツ大爆笑（ラジオ大阪）
スターでスタート（ラジオ大阪）
みんなでみんなでリクエスト バンザイ!歌謡曲（1969年 - 1976年3月、ラジオ大阪）：7年間にわたりパーソナリティを担当。20歳で抜擢され、浅川美智子氏とともに番組を進行した。
日石チューンナップジョッキー（1973年頃、ラジオ大阪）：阪神百貨店1階サテライトスタジオからの公開生放送。土谷多恵子氏らが出演したが、第一次石油ショックの影響で打ち切りとなった。
ニクイ7番 電話してよかった!（1973年10月 - 1974年3月、CBCラジオ）：夕方の45分番組。番組名の「ニクイ7番」は当時のCBCの受付番号（291-0007）に由来し、リスナーからの電話で進行する形式だった。泉ピン子氏（関東）、つボイノリオ氏（中京）、桂春之輔氏（関西）らと並んで出演した。
おはようCBC（1974年4月 - 1976年4月、CBCラジオ）：朝の2時間番組。
サテスタ歌謡バラエティー（ラジオ関西）
サタデースタジアム（KBS京都ラジオ）：KBS京都での最初のレギュラー番組。
生本番 ゴールデン歌謡曲（KBS京都ラジオ）：28歳頃に担当。
サタデーミュージックベストテン（1981年10月 - 2年半、KBS京都ラジオ）：アシスタントは寺島千恵子氏。
パンプキンスクエアー（1985年10月 - 半年、KBS京都ラジオ）：金曜・土曜の午後に放送。
KBS京都ベストヒット歌謡曲（1986年4月 - 2002年3月、KBS京都ラジオ）：長寿番組として知られる。
besthit Kyoto（2002年4月 - 2004年3月、KBS京都ラジオ）
モーニングコントラスト（1988年 - 1990年9月、エフエム大阪）：月曜から金曜の早朝に放送された録音番組。標準語での台本読みが特徴だった。
さんさんわいど滋賀（1991年4月1日 - 1996年3月25日、KBS滋賀）：月曜日の15時から3時間放送されたことからこの番組名がついた。他の曜日は噺家が担当。アシスタントは小池ゆか氏ら。大阪府和泉市からの長距離通勤をこなし、出身地の木之本小学校同窓会をラジオカーで公開生放送したエピソードも持つ。
フリーウェイブ メイドイン京都 「バンドルディ ウーン バンドルディ」（KBS京都ラジオ）
京都大好きラジオ（1999年4月6日 - 2001年3月27日、KBS京都ラジオ）：火曜日を担当。アシスタントは滝氏が指名した福田まゆみ氏。
滝トールの金曜日たっきんワイド（FM845）
とんとんモーニング・木曜（FM845）
その他多数

テレビ

モーレツ!!しごき教室（毎日放送）
姉三六角蛸ワイド（1988年4月4日 - 1990年9月28日、KBS京都テレビ）：平日昼間の情報バラエティ番組でメインパーソナリティを務めた。宮西直美氏、桂小枝氏、桂楽珍氏、桂雀々氏、師匠の滝あきら氏、ひさうちみちお氏らが出演し、個性的なコーナーを展開した。
新！呼吸ぶるるるぶびわこ（1996年4月 - 8年間、びわ湖放送）：平日午前の情報番組。「学ぶ、知る、見る、参加する、遊ぶ」をテーマに、びわ湖放送としては異例の高視聴率を獲得した。田中かつみ氏、前田由紀子氏、安稜真理子氏、田丸佳代子氏ら多数のアシスタントやリポーターが出演した。
とっぴもナイト（2011年11月19日、KBS京都テレビ）：ゲスト出演。
邦ちゃんのやまだかつてないテレビ（フジテレビ・関西テレビ）：KANコーラス隊の一員として出演。
その他多数

現在もラジオ番組を中心に精力的に活動しており、関西のラジオ・テレビ界において欠かせない存在感を放っている。

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