稲田 (長野市)

稲田地区の概要

長野市稲田地区は、市の北東部に位置し、一丁目から四丁目までで構成されています。地区の南端には浅川、北端には新田川が流れ、自然豊かな環境です。南東の隅にはしなの鉄道北しなの線が走り、三・四丁目の境界を形成しています。地区内には、若槻大通り、北部幹線（サンロード）、東豊線の3本の幹線道路が通り、交通アクセスに恵まれています。

交通の利便性と発展

地区内には鉄道駅はありませんが、幹線道路沿いには多くの路線バスが運行しており、公共交通機関の利用も便利です。土地区画整理事業も進み、近郊住宅地として発展しており、幹線道路沿いにはロードサイド店舗が立ち並び、活気があります。

歴史と地名の由来

稲田地区は、もともと稲作・畑作地帯であり、前身の稲積という地名は、その稲作の盛んさを物語っています。1604年には、東山道の支道が北国街道に指定され、稲積一里塚が築かれました。この一里塚は、北塚・南塚の2基が完全な形で残っており、貴重な史跡となっています。その後、北国街道は、現在の長野県道60号長野荒瀬原線（旧道）に移されました。地名の由来は、1875年に稲積村と山田村が合併した際、両村名から一字ずつを取った合成地名です。

沿革

現在の稲田地区の範囲は、旧上水内郡稲田村の範囲にほぼ相当します。

江戸時代: 上稲積村・下稲積村は松代藩領、山田村は川中島藩領を経て松代藩領でした。
1604年: 徳川秀忠の命により、稲積村に北国街道稲積一里塚が築かれました。
1611年: 北国街道の道筋が変わり、稲積一里塚から外れました。
1774年: 山田村は稲積宿の助郷となり、人馬継立の役務を担いました。
1873年: 上稲積村と下稲積村が合併し、水内郡稲積村となりました。
1875年: 稲積村と山田村が合併し、水内郡稲田村となりました。
1876年: 稲田村は西条村の稲蔵地区を編入しました。
1879年: 郡区町村編制法施行により、稲田村は上水内郡に属しました。
1889年: 稲田村は周辺の村と合併し、若槻村となりました。
1954年: 若槻村は長野市に編入され、旧稲田村域は大字稲田となりました。
1967年: 「稲積一里塚」が長野市指定史跡となりました。
1972年: 「稲田のエノキ」が長野市指定天然記念物となりました。
1987年: 住居表示が施行され、大字稲田の一部が稲田一丁目となりました。
1996年度: 稲田南土地区画整理事業が開始されました。
2004年: 住居表示が施行され、大字稲田の全域が稲田二・三・四丁目となりました。
2005年度: 稲田南土地区画整理事業が完了しました。

交通

地区内には以下の路線バスが運行しています。

長電バス

1 長野駅 - 東長野病院
2 長野駅 - 三才駅 - 柳原
3 浅川西条 - 三才駅 - 市民病院
4 長野駅 - 檀田 - 三才駅 - 柳原
12 長野駅 - 牟礼

ぐるりん号

東北ぐるりん号

地区内の主な施設

稲田一丁目

長野銀行 若槻支店
スバル信州 稲田店
平安堂 若槻店
稲田神社
稲田公民館
平和観光タクシー 若槻営業所
長野信用金庫 若槻支店
八十二銀行 浅川若槻支店
長野法律高度専門学校

稲田二丁目

中の池
AOKI 若槻店

稲田三丁目

稲田エノキ公園
「稲田のエノキ」 - 長野市指定天然記念物
湯あそびひろば ぶらっと
一里塚公園
「稲積一里塚」 - 長野市指定史跡

稲田四丁目

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