若狭和朋

若狭和朋

若狭和朋（わかさ かずとも、1942年7月7日 - ）は、福岡県出身の日本の歴史研究家です。元通商産業省職員、元岐阜県教師という異色の経歴を持ち、現在は日本李登輝友の会岐阜県支部相談役、人間環境大学講師（非常勤）を務めています。九州大学大学院客員教授であり、教育学博士（Ph.d.）の学位も有しています。また、発言集団シューレの代表として、岐阜県関市に在住し、活発な言論活動を展開しています。叔父に若狭得治がいます。

略歴

1942年、福岡市に生まれた若狭氏は、福岡県立山田高等学校を経て九州大学法学部政治学科を卒業後、通商産業省に入省しました。ドイツ研修後、一時的に岐阜県美濃加茂市の正眼寺で僧侶としての道を歩みます。その後、岐阜県の公立高校教員採用試験に合格し、1965年から岐阜県立高校の教師として教鞭を執り、2003年に定年退職しました。日本の学校教育、特に歴史教育に対する長年の問題意識から、著作活動を開始。人間環境大学講師や東アジア歴史文化研究会講師としても活動しています。発言集団シューレを立ち上げ、著述活動のほか、講演などを通じて政治問題や社会問題に対して積極的に提言を行っています。

若狭氏は、日本の近現代史研究をライフワークとし、GHQ洗脳史観や自虐史観からの脱却を強く主張しています。

人物・逸話

劇作家のつかこうへい氏とは幼馴染であり、小・中・高校の同窓生でした（若狭氏が学年として先輩）。
元NHK会長の籾井勝人氏とは、高校・大学の同級生であり、学寮でも同室でした。
経済産業省職員としてドイツ・フランクフルトに研修・修学。
書籍『日本の滅亡は近いのだろうか』の対談者であるフリッツ氏は、通産省時代にフランクフルトに滞在した時からの友人で、1歳年下ですが、学年は遥かに先輩にあたるそうです。
ドイツ在住中に、日本に残してきた妻が23歳で亡くなるという悲しい出来事を経験。研修・修学を終えて帰国しました。
岐阜県に在住し教師となった背景には深い理由があり、正眼寺で雲水として生活していた時期があったことが記されています。
関市長の亀山一二氏が、正眼寺にいる若狭氏を訪ね、「悲しい気持ちはわかるけども、どうだ、心機一転、高校の先生にならんか。」と諭したことが、若狭氏が教師となるきっかけとなりました。
岐阜県下の公立高校社会科教師として38年間教鞭を執り、県立加茂農林高校など職業高校での勤務経験もあります。
教師時代には、高校野球部の監督・部長も務め、16年間夏の公式戦で1勝しかできなかったチームを、勝利を重ねるチームへと変革させました。
生徒指導部長を15年間務め、生徒指導に尽力しました。

賞・論文

2011年、第4回「真の近現代史観」懸賞論文に入選（佳作）。

著書

『衰弱する教育 - "生徒指導"渦中模索』公人社、1993年。ISBN 978-4-906430-41-3。
『日本人が知ってはならない歴史』朱鳥社、2004年。ISBN 978-4-434-04628-5。
『続・日本人が知ってはならない歴史』朱鳥社、2007年。ISBN 978-4-434-11358-1。
『日本人が知ってはならない歴史 戦後篇』朱鳥社、2009年。ISBN 978-4-434-13468-5。
『日露戦争と世界史に登場した日本』ワック、2012年8月31日。ISBN 978-4-898-31189-9。
『昭和の大戦と東京裁判の時代』ワック、2013年2月13日。ISBN 978-4-898-31190-5。
『歴史戦争の正体 日本を滅ぼす自虐史観とマルキシズム』幸福の科学出版、2015年7月17日。ISBN 978-4-86395-697-1。
『日本人よ、歴史戦争に勝利せよ GHQ洗脳史観への決別宣言』成甲書房、2015年11月20日。ISBN 978-4-88086334-4。

関連項目

若狭得治
亀山一二
南出喜久治
戸塚宏
飯山一郎
井上和彦 (ジャーナリスト)
東条由布子
上杉千年
日本会議

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