落合駅 (北海道)

落合駅（北海道）

落合駅は、かつて北海道空知郡南富良野町に位置していた北海道旅客鉄道（JR北海道）根室本線の駅でした。駅番号はT37、電報略号はオチ。この駅は、その歴史の中で、根室本線の重要な拠点として機能していました。

歴史

落合駅は、1966年まで根室本線が狩勝トンネルを経由していた時代に、狩勝峠を越えるための機関車が配置される場所として重要な役割を果たしていました。旧線時代には、新得駅との間に狩勝信号場と新内駅が存在しました。

年表

1901年（明治34年）9月3日：北海道官設鉄道十勝線旭川 - 当駅間が開通し、同線の終着駅として開業。同時に落合機関庫が設置されました。
1905年（明治38年）4月1日：官設鉄道に移管。
1907年（明治40年）9月8日：当駅 - 帯広間が開通し、途中駅となりました。
1913年（大正2年）6月2日：落合機関庫が北海道鉄道管理局の事務上制定。
1913年（大正2年）11月10日：路線の改編に伴い、釧路本線の駅となりました。
1919年（大正8年）5月1日：山部駅 - 新得駅間の管轄が旭川管轄から釧路管轄に変更。
1921年（大正10年）8月5日：線路名称変更により、根室本線の駅となりました。
1923年（大正12年）4月1日：山部駅 - 新得駅間の管轄が釧路管轄から再び旭川管轄に変更。
1946年（昭和21年）3月31日：跨線橋が復元。
1949年（昭和24年）12月1日：布部駅 - 新得駅間の管轄が旭川鉄道管理局から再び釧路鉄道管理局に変更。
1966年（昭和41年）9月30日：新狩勝信号場経由の新線が開業。
1966年（昭和41年）10月1日：新内駅経由の旧線が廃止。
1967年（昭和42年）3月20日：構内に跨線人道橋が設置。
1982年（昭和57年）11月15日：貨物・荷物扱いが廃止。
1986年（昭和61年）4月1日：無人化。
1987年（昭和62年）4月1日：国鉄分割民営化に伴い、北海道旅客鉄道（JR北海道）の駅となりました。
1994年（平成6年）4月1日：釧路支社と本社鉄道事業本部の境界が変更され、当駅の管轄が本社鉄道事業本部に移管。
2016年（平成28年）8月31日：台風10号による大雨の影響で、根室本線の富良野 - 音別間が不通となる。
2016年（平成28年）10月17日：東鹿越 - 当駅間で列車代行バスの運行が開始。
2017年（平成29年）3月28日：列車代行バスの運行形態が変更され、東鹿越駅 - 新得駅間の運行が基本に。
2024年（令和6年）4月1日：富良野駅 - 新得駅間の廃止に伴い廃駅。

駅名の由来

駅名は、空知川本流（シーソラプチ川）とルウオマンソラプチ川が合流する地点に由来します。この地名は駅名が初出であり、後に市街地名、原野名、広域地区名として使用されるようになりました。

アイヌ語では、それぞれ「シソラㇷ゚チ（si-sorapchi）」（本流の・空知川）、「ルオマンソラㇷ゚チ（ru-oman-sorapchi）」（道が・〔奥の方へ〕行っている〔=交通路である〕・空知川）を意味します。

接続

1922年（大正11年）8月：トマム森林鉄道が開設され、当駅に隣接して貯木場が設置されました。
1928年（昭和3年）：落合森林軌道が開設。
1929年（昭和4年）：落合森林軌道に機関車が導入され、落合森林鉄道となりました。
1943年（昭和18年）：落合森林鉄道が廃止。

駅構造

廃止時点では、島式ホームと単式ホーム2面3線のホームを持つ地上駅でした。木造駅舎も残っており、ホーム間の移動は跨線橋で連絡していました。晩年は手入れが行き届いていませんでした。

利用状況

（省略）

駅周辺

駅周辺は小市街地となっており、以下の施設が存在しました。

北海道道1117号落合停車場線
国道38号
富良野警察署落合駐在所
落合郵便局
南富良野町立落合小学校
南富良野町立落合中学校
占冠村営バス・南富良野町営バス・南富良野町営循環バスの停留所
* ノースライナー停留所

隣の駅

北海道旅客鉄道（JR北海道）

■根室本線

幾寅駅 (T36) - 落合駅 (T37) - （上落合信号場） - （新狩勝信号場） - （広内信号場） - （西新得信号場） - 新得駅 (K23)

上落合信号場 - 新得駅間は、石勝線開通後は石勝線との重複区間となりました。

日本国有鉄道（国鉄）

根室本線 旧線

落合駅 - 狩勝信号場 - 新内駅


落合駅は、その長い歴史に幕を閉じましたが、地域の交通と物流を支えた重要な駅として、その名は記憶されるでしょう。

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