藤原季成

藤原季成（ふじわら の すえなり）は、平安時代後期の朝廷において重要な役割を果たした公卿です。藤原北家閑院流の流れを汲み、権大納言・藤原公実の七男として生まれました。その官位は最終的に正二位・権大納言にまで昇り、その功績から加賀大納言とも呼ばれました。

官歴

季成の官僚としてのキャリアは、天永3年（1112年）4月11日に従五位下に叙せられたことから始まります。その後、 следующие должности:

永久2年（1114年）：尾張守
永久3年（1115年）：侍従
永久6年（1118年）：従五位上
元永2年（1119年）：蔵人、左少将
元永3年（1120年）：周防権介
保安2年（1121年）：加賀守
保安3年（1122年）：正五位下
保安4年（1123年）：従四位下
大治5年（1130年）：左中将
大治6年（1131年）：従四位上
長承2年（1133年）：正四位下
長承3年（1134年）：蔵人頭
保延2年（1136年）：参議
保延4年（1138年）：兼伊予権守
保延6年（1140年）：従三位
康治元年（1142年）：権中納言
康治2年（1143年）：正三位
久安2年（1146年）：従二位
久安5年（1149年）：正二位
保元元年（1156年）：中納言、兼民部卿
保元2年（1157年）：権大納言、兼中宮大夫
保元4年（1159年）：皇后宮大夫
* 永暦元年（1160年）：権大納言辞職

これらの官職歴は、季成が朝廷において着実に地位を確立していった過程を示しています。特に、蔵人頭や参議といった要職を歴任したことは、彼が政治的な手腕にも優れていたことを物語っています。

系譜

季成は、藤原公実を父とし、藤原通家の娘を母として生まれました。妻は藤原顕頼の娘であり、彼との間に藤原公光（1130-1178）を儲けています。また、生母が不明な子女もおり、その中には藤原公長や、源雅兼室、藤原実国室、少将基家室といった女子が含まれます。

特筆すべきは、娘の一人である藤原成子（?-1177）です。彼女は後白河天皇の寵妃となり、守覚法親王、以仁王、亮子内親王（殷富門院）、式子内親王、好子内親王、休子内親王といった多くの皇子女を産みました。このことから、藤原季成は皇室との繋がりも深く、その血筋は皇室にも影響を与えたと言えるでしょう。

藤原季成は、平安時代後期の政治と文化に貢献した人物であり、その生涯は官僚としての成功と、皇室との深い関わりによって特徴づけられます。

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