第43普通科連隊

第43普通科連隊について

第43普通科連隊は、宮崎県都城市の都城駐屯地に拠点を置く、陸上自衛隊第8師団隷下の普通科連隊です。連隊長は1等陸佐が務め、都城駐屯地司令も兼務します。

編成

連隊は、本部、本部管理中隊、4個の普通科中隊、そして重迫撃砲中隊で構成されています。それぞれの部隊が特定の役割を担い、連携して任務を遂行します。

• - 連隊本部
• - 本部管理中隊「43普-本」

- 対戦車小隊：中距離多目的誘導弾を装備

• - 第1普通科中隊「43普-1」
• - 第2普通科中隊「43普-2」
• - 第3普通科中隊「43普-3」
• - 第4普通科中隊「43普-4」
• - 重迫撃砲中隊「43普-重」
• - 整備支援部隊

- 第8後方支援連隊第2整備大隊第3普通科直接支援中隊「8後支‐2‐3普」：2005年（平成17年）3月28日より

任務と活動

警備担当区域は、えびの市、小林市、高原町を除く宮崎県全域に及びます。主な訓練は日出生台演習場で行われ、小銃の実弾射撃訓練は鹿児島県曽於市の高之峰射撃場を使用します。また、南海トラフ巨大地震発生時には先遣部隊として派遣されることが想定されており、霧島連山などの火山災害にも対応できるよう、73式装甲車が配備されています。

災害派遣

近年では、口蹄疫や鳥インフルエンザの発生時に災害派遣活動を実施しました。

• - 2010年：九州南部で発生した口蹄疫感染に対し、川南町へ災害派遣。
• - 2011年：宮崎県で発生した鳥インフルエンザに対し、新富町、都農町、川南町、高鍋町、宮崎市で鶏の殺処分や鶏舎の清掃、消毒活動を実施。

沿革

第43普通科連隊は、以下の歴史を辿ってきました。

• - 1951年：第12普通科連隊第2大隊が都城駐屯地に移駐。
• - 1962年：第8混成団の師団への改編に伴い、第12普通科連隊第2大隊を母体として第43普通科連隊が編成完結。
• - 1990年：第8師団近代化改編により、自動車化。
• - 1996年：対戦車中隊を新編。120mm迫撃砲RT、81mm迫撃砲L16、高機動車、89式5.56mm小銃を配備。
• - 2005年：軽装甲機動車、01式軽対戦車誘導弾が配備。後方支援体制変換に伴い、整備部門を移管。イラク復興業務支援群に参加。
• - 2018年：対戦車中隊を廃止。

主要装備

連隊は、以下の装備を保有しています。

• - 73式装甲車
• - 軽装甲機動車
• - 高機動車
• - 1/2tトラック / 73式小型トラック
• - 1 1/2tトラック / 73式中型トラック
• - 3 1/2tトラック / 73式大型トラック
• - 89式5.56mm小銃
• - 20式5.56mm小銃
• - 5.56mm機関銃MINIMI
• - 84mm無反動砲
• - 01式軽対戦車誘導弾
• - 中距離多目的誘導弾
• - 81mm迫撃砲 L16
• - 120mm迫撃砲 RT

警備隊区

各中隊が担当する警備隊区は以下の通りです。

• - 本部管理中隊：都城市、三股町
• - 第1普通科中隊：延岡市、五ヶ瀬町、高千穂町、日之影町
• - 第2普通科中隊：宮崎市、国富町、綾町
• - 第3普通科中隊：日南市、串間市
• - 第4普通科中隊：日向市、門川町、美郷町、諸塚村、椎葉村
• - 重迫撃砲中隊：西都市、高鍋町、新富町、川南町、都農町、木城町、西米良村

廃止部隊

過去には対戦車中隊が存在しましたが、2018年に廃止されました。

• - 第43普通科連隊対戦車中隊「43普-対戦」：2018年（平成30年）3月27日廃止

関連事項

第43普通科連隊は、第42即応機動連隊や第12普通科連隊とも関連があります。

外部リンク

• - 第8師団ウェブサイト 第43普通科連隊
• - 陸上自衛隊都城駐屯地 (@CampMiyakonojo) - Twitter

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