鈴木博 (撮影監督)

鈴木博（すずき ひろし）

1898年生まれ、1964年に没した日本の撮影監督。

生涯

鈴木博は、1922年に松竹キネマに入社し、そのキャリアをスタートさせました。その後、下加茂撮影所や帝国キネマといった映画製作の現場で経験を積み、1933年には東宝の前身となるP.C.L.映画製作所へ移籍。ここで多くの作品を手掛け、撮影監督としての地位を確立しました。

戦後もその活動は衰えることなく、新東宝へと移籍。数々の映画作品でカメラを回し、その映像美で観客を魅了しました。彼の撮影技術は、作品の質を大きく向上させ、映画史にその名を刻んでいます。

主な作品

以下に、鈴木博が撮影監督として参加した主な作品を公開年、作品名、製作会社と共に紹介します。

1924年 - 『汀の桜』 松竹キネマ下加茂撮影所
1924年 - 『疑問の白髭』 帝国キネマ小坂撮影所
1926年 - 『尊王』 阪東妻三郎プロダクション
1926年 - 『蜘蛛』 阪東妻三郎プロダクション（太秦撮影所）
1929年 - 『あゝ玉杯に花うけて』 東京シネマ商会
1933年 - 『音楽喜劇 ほろよひ人生』 P.C.L映画製作所
1935年 - 『女優と詩人』 P.C.L映画製作所
1935年 - 『妻よ薔薇のやうに』 P.C.L映画製作所
1935年 - 『サーカス五人組』 P.C.L映画製作所
1935年 - 『噂の娘』 P.C.L映画製作所
1936年 - 『桃中軒雲右衛門』 P.C.L映画製作所
1938年 - 『阿部一族』 東宝映画東京撮影所、劇団前進座
1939年 - 『はたらく一家』 東宝映画東京撮影所
1939年 - 『上海陸戦隊』 東宝映画東京撮影所
1939年 - 『まごころ』 東宝映画東京撮影所
1939年 - 『ロッパ歌の都へ行く』 東宝映画東京撮影所
1940年 - 『二人の世界』 東宝映画東京撮影所
1941年 - 『馬』 合資会社映画科学
1941年 - 『白鷺』 東宝映画東京撮影所
1942年 - 『ハワイ・マレー沖海戦』 社団法人映画配給社（初公開時）、東宝（再映時）
1942年 - 『希望の青空』 東宝映画・東宝
1943年 - 『望楼の決死隊』 東宝映画・東宝
1944年 - 『雷撃隊出動』 東宝映画・東宝
1945年 - 『三十三間堂通し矢物語』 東宝映画・東宝
1946年 - 『民衆の敵』 東宝映画・東宝
1948年 - 『富士山頂』 新東宝
1949年 - 『小原庄助さん』 新東宝
1950年 - 『白昼の決闘』 新東宝、藤本プロ
1950年 - 『石中先生行状記』 新東宝、藤本プロ
1951年 - 『海賊船』 新東宝
1952年 - 『おかあさん』 新東宝
1953年 - 『一等社員 三等重役兄弟篇』 エイトプロ
1953年 - 『明日はどっちだ』 エイトプロ
1953年 - 『刺青殺人事件』 新東宝
1953年 - 『恋文』 新東宝
1953年 - 『もぐら横丁』 新東宝
1954年 - 『女の暦』 新東宝
1955年 - 『明治一代女』 新東宝
1955年 - 『しいのみ学園』 新東宝
1955年 - 『次郎物語』 新東宝
1956年 - 『四谷怪談』 新東宝
1956年 - 『新己が罪』 新東宝
1956年 - 『女競輪王』 新東宝
1957年 - 『肉体女優殺し 五人の犯罪者』 新東宝
1957年 - 『スーパー・ジャイアンツ　人工衛星と人類の破滅』 新東宝
1958年 - 『スーパー・ジャイアンツ　宇宙艇と人工衛星の激突』 新東宝
1958年 - 『スーパー・ジャイアンツ　宇宙怪人出現』 新東宝

外部リンク

鈴木博 - allcinema
鈴木博 - 日本映画データベース
鈴木博 - KINENOTE
* Hiroshi Suzuki (I) - IMDb

これらの外部リンクでは、鈴木博のフィルモグラフィーや関連情報をより詳細に確認できます。

もう一度検索