闘劇

闘劇：対戦格闘ゲームの歴史を彩った夢の舞台

闘劇（とうげき）は、かつて存在した対戦型格闘ゲームの大型エレクトロニック・スポーツ大会でした。エンターブレイン（現KADOKAWA Game Linkage）によって主催され、「世界最大の祭典」「世界最強決定戦」として、国内外の格闘ゲームファンから熱狂的な支持を集めました。2003年から2012年まで10回にわたり開催されましたが、諸般の事情により一旦閉幕となりました。

大会の形式

闘劇は、全国各地のゲームセンターで予選が行われ、その頂点に立ったプレイヤーたちが本戦で激突するという形式でした。海外予選も実施され、世界中の強豪が集う文字通りの「世界最強決定戦」でした。

予選

全国のゲームセンターが予選店舗として参加。
トーナメント方式で予選大会を実施。
海外予選も実施。
各予選を勝ち抜いたプレイヤー（チーム）が本戦への出場権を獲得。
参加人数の多いタイトルでは、複数のゲームセンター代表同士が「エリア決勝」を行い、本戦出場者を決定。

本戦

トーナメント形式で実施。
敗者復活戦は行われず。
当日枠、海外枠も存在。
チーム人数はタイトルによって異なり、予選もそれぞれ違った日程で実施。
団体戦は勝ち抜き形式。
2on2タイトルでは、先鋒同士、大将同士の試合を行い、片方のチームが連勝した場合そのまま勝ち抜けとなる「早稲田式」ルールを採用（闘劇'07より）。

会場

第1回：幕張メッセ
第2回～第6回：ディファ有明
第7回：JCBホール
第8回・第9回：幕張メッセ（東京ゲームショウ会場内）
第10回：下総フレンドリーパーク（他の3イベントと共同開催、初の屋外開催）

賞金・賞品

優勝者（チーム）には、賞金と賞品が贈られました。賞金額は、個人戦で5万円、2人チーム戦で7万円、3人チーム戦で10万円でした。

開催種目と結果

闘劇では、様々な対戦格闘ゲームが採用され、数々の名勝負が繰り広げられました。以下に、各大会の主な開催種目と優勝者（チーム）を記載します。

第1回大会（2003年）：CAPCOM VS. SNK 2、ソウルキャリバーII、THE KING OF FIGHTERS 2002、スーパーストリートファイターII X、ストリートファイターIII 3rd STRIKE、GUILTY GEAR XX、バーチャファイター4 エボリューション
第2回大会（2004年）：ヴァンパイアセイヴァー、THE KING OF FIGHTERS 2003、バーチャファイター4 エボリューション、CAPCOM VS. SNK 2、サムライスピリッツ零、鉄拳4、ストリートファイターIII 3rd STRIKE、GUILTY GEAR XX #RELOAD
第3回大会（2005年）：THE KING OF FIGHTERS NEOWAVE、鉄拳5、Capcom Fighting Jam、ストリートファイターIII 3rd STRIKE、GUILTY GEAR XX #RELOAD、バーチャファイター4 ファイナルチューンド
第4回大会（2006年）：北斗の拳、THE KING OF FIGHTERS XI、ネオジオバトルコロシアム、MELTY BLOOD Act Cadenza、サムライスピリッツ 天下一剣客伝、鉄拳5 DARK RESURRECTION、GUILTY GEAR XX / SLASH、バーチャファイター4 ファイナルチューンド、ストリートファイターIII 3rd STRIKE
第5回大会（2007年）：ソウルキャリバーIII ARCADE EDITION、THE KING OF FIGHTERS '98、アルカナハートFULL!、MELTY BLOOD Act Cadenza Ver.B2、ハイパーストリートファイターII、バーチャファイター5、鉄拳5 DARK RESURRECTION、ストリートファイターIII 3rd STRIKE、GUILTY GEAR XX Λ CORE
第6回大会（2008年）：アルカナハート2、THE KING OF FIGHTERS '98 ULTIMATE MATCH、北斗の拳、スーパーストリートファイターII X、MELTY BLOOD Act Cadenza Ver.B2、鉄拳6、バーチャファイター5、ストリートファイターIII 3rd STRIKE、GUILTY GEAR XX Λ CORE
第7回大会（2009年）：タツノコ VS. CAPCOM CROSS GENERATION OF HEROES、Fate/unlimited codes|Fate_unlimited codes、BLAZBLUE CALAMITY TRIGGER、ストリートファイターIV、すっごい！アルカナハート2、バーチャファイター5R、鉄拳6 BLOODLINE REBELLION、ストリートファイターIII 3rd STRIKE、GUILTY GEAR XX Λ CORE
第8回大会（2010年）：ストリートファイターIV、鉄拳6 BLOODLINE REBELLION、THE KING OF FIGHTERS 2002 UNLIMITED MATCH、バーチャファイター5 ファイナルショーダウン、BLAZBLUE -CONTINUUM SHIFT-、アルカナハート3、GUILTY GEAR XX Λ CORE、ストリートファイターIII 3rd STRIKE、スーパーストリートファイターII X、戦国BASARA X、THE KING OF FIGHTERS XIII、MELTY BLOOD Actress Again Current Code
第9回大会（2011年）：AQUAPAZZA、BLAZBLUE -CONTINUUM SHIFT II-、スーパーストリートファイターII X、スーパーストリートファイターIV アーケードエディション
第10回大会（2012年）：ソウルキャリバーV、バーチャファイター5 ファイナルショーダウン、鉄拳タッグトーナメント2 アンリミテッド、スーパーストリートファイターIV アーケードエディション Ver.2012、ULTIMATE MARVEL VS. CAPCOM 3、AQUAPAZZA Version2.0、ペルソナ4 ジ・アルティメット イン マヨナカアリーナ、ストリートファイターIII 3rd STRIKE

メディア展開

闘劇の模様は、DVDや雑誌などのメディアでも展開されました。大会の激戦を収めたDVDシリーズや、月刊アルカディアの付録DVD、そして闘劇の名を冠した雑誌『闘劇魂』などが発売され、多くのファンに感動と興奮を届けました。

闘劇は、対戦格闘ゲームの歴史において、その名を深く刻んだ伝説的な大会でした。閉幕後も、その熱気と興奮は多くのファンの心に残り続けています。

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