1950年の音楽

1950年の音楽

1950年（昭和25年）は、世界的に音楽シーンが大きく動いた年でした。アメリカではエレクトラ・レコードが設立され、新たな音楽の潮流が生まれる予感に満ちていました。

世界の音楽動向

アメリカ合衆国では、ジャック・ホルツマンとポール・リックホルトによってエレクトラ・レコードが設立されました。このレコード会社は、後の音楽シーンに大きな影響を与えることになります。
ルイ・アームストロングは、シャンソン「セシボン」を初めて英語の歌詞で録音し、世界的なヒットとなりました。

海外では、パーシー・メイフィールドの「プリーズ・センド・ミー・サムワン・トゥ・ラヴ」、エイムズ・ブラザーズの「ラグ・モップ」などが人気を博しました。

洋楽アルバムでは、ジョー・スタッフォードの「アメリカン・フォークス・ソングズ」、ビング・クロスビーの「ブルー・オブ・ザ・ナイト」などがリリースされ、多くの人々に愛されました。

日本の音楽動向

日本では、様々なジャンルの音楽が生まれ、多くの歌手が活躍しました。

邦楽シングル

暁テル子「東京カチンカ娘」「リオのポポ売り」
辻輝子「さくら貝の歌」
池真理子「ボタンとリボン」
黒木曜子「ベサメ・ムーチョ」
渡辺はま子「桑港のチャイナ街」
渡辺はま子、宇都美清「火の鳥」
山口淑子「夜来香」
美空ひばり「越後獅子の唄」「東京キッド」
伊藤久男「イヨマンテの夜」
平野愛子「白い船のいる港」
高峰三枝子「思い出のボレロ」
二葉あき子「水色のワルツ」
越路吹雪「ビギン・ザ・ビギン」
岡本敦郎「白い花の咲く頃」
小畑実「星影の小径」「涙のチャング」
林伊佐緒「ダンスパーティーの夜」
笠置シズ子「買物ブギー」
菅原都々子「憧れの住む町」
藤山一郎「山のかなたに」
奈良光枝「赤い靴のタンゴ」
* 三條町子「かりそめの恋」

これらの楽曲は、当時の日本の社会や人々の感情を反映しており、現在でも多くの人に親しまれています。

デビュー

この年、藤島桓夫がデビューし、「あゝ東京へ汽車は行く」をリリースしました。

物故

10月23日には、歌手・俳優のアル・ジョルソンが亡くなりました。1886年生まれ。

1950年は、音楽界にとって新たな才能の登場や、惜しまれつつも去っていく音楽家の存在など、変化に富んだ一年でした。これらの出来事は、その後の音楽シーンに大きな影響を与え、多様な音楽の発展に繋がっていきました。

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