1990-1991シーズンのNBA

1990-1991 NBAシーズン

1990-1991シーズンは、NBAの45回目のシーズンであり、数々のドラマと新たな時代の幕開けを告げるシーズンとなりました。

シーズン前の動き

ドラフト

1990年のNBAドラフトでは、ニュージャージー・ネッツが全体1位でデリック・コールマンを指名しました。シアトル・スーパーソニックスはゲイリー・ペイトンを2位で指名し、その他にもクリス・ジャクソン（後のマムード・アブドゥル＝ラウーフ）、デニス・スコット、ケンドール・ギルなど、後のNBAを彩る多くの選手が指名を受けました。

その他の注目点

放送局の変更: CBSによる17年間の放送が終了し、新たにNBCと4年6億ドルの巨額契約が締結されました。これは当時のNBAの人気と成長を示すものでした。
日本での開幕戦開催: 11月2日には、東京体育館でフェニックス・サンズ対ユタ・ジャズの開幕戦が開催され、海外で初のNBA公式戦となりました。
SLAM DUNK|SLAM_DUNK連載開始: 週刊少年ジャンプで『SLAM DUNK|SLAM_DUNK』の連載が開始され、日本でのNBAブームを後押ししました。

シーズン概要

前シーズンにファイナルに進出したポートランド・トレイルブレイザーズは、このシーズンも好調を維持し、リーグトップの63勝を記録しました。また、シカゴ・ブルズはチーム史上初となる61勝を記録し、セントラル・ディビジョンで優勝を果たしました。マイケル・ジョーダンは2度目のシーズンMVPを受賞しました。

オールスターゲーム

開催日: 2月10日
開催地: ノースカロライナ州シャーロット
結果: ウエスト 116 - 114 イースト
MVP: チャールズ・バークレー（フィラデルフィア・76ers）
スラムダンクコンテスト優勝: ディー・ブラウン（ボストン・セルティックス）
スリーポイントシュートアウト優勝: クレイグ・ホッジス（シカゴ・ブルズ）

各賞

最優秀選手: マイケル・ジョーダン（シカゴ・ブルズ）
ルーキー・オブ・ザ・イヤー: デリック・コールマン（ニュージャージー・ネッツ）
最優秀守備選手賞: デニス・ロッドマン（デトロイト・ピストンズ）
シックスマン賞: デトレフ・シュレンプ（インディアナ・ペイサーズ）
MIP: スコット・スカイルズ（オーランド・マジック）
最優秀コーチ賞: ドン・チェイニー（ヒューストン・ロケッツ）

プレーオフ

Magic vs Michael

シカゴ・ブルズは、フィル・ジャクソンヘッドコーチの指導の下、トライアングルオフェンスを導入し、ジョーダン頼みのチームから脱却を図りました。プレーオフでは、長年の宿敵デトロイト・ピストンズをスイープし、初のNBAファイナルに進出しました。

ファイナル

ファイナルでは、マジック・ジョンソン率いるロサンゼルス・レイカーズと対戦。ブルズは4勝1敗でレイカーズを破り、チーム史上初のNBAチャンピオンに輝きました。マイケル・ジョーダンはファイナルMVPを受賞しました。

第1戦: レイカーズが93-91で勝利
第2戦: ブルズが107-86で勝利。ジョーダンの"The Move"が生まれた試合
第3戦: ブルズが104-96で勝利
第4戦: ブルズが97-82で勝利
第5戦: ブルズが108-101で勝利し、優勝

ラストシーズン

エイドリアン・ダントリー、アレックス・イングリッシュ、ジャック・シクマなど、多くのベテラン選手がこのシーズンを最後に引退しました。

ロスター

ロサンゼルス・レイカーズ
コーチ：マイク・ダンリービー
* マジック・ジョンソン、ジェームス・ウォージーなど

1990-1991シーズンは、シカゴ・ブルズの初優勝、マイケル・ジョーダンの圧倒的なパフォーマンス、そして多くのベテラン選手の引退など、記憶に残る出来事が満載のシーズンでした。

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