4号族

4号族の概要

4号族は、サラブレッドの血統においてレイトン・（ヴァイオレット）・バルブ・メア（Layton (Violet) Barb Mare）を祖とする牝系を指します。この牝系は、サラブレッド全体の約9%を占めており、現在でもサラブレッドの牝系の中では3番目に大きな勢力を誇ります。

牝系の起源と系統

4号族は、特に歴史的な重要性を持つ牝系であり、その起源は17世紀後半にさかのぼります。レイトン・バルブ・メアは、その血統の基礎を築いた牝馬であり、この牝系の子孫に多くの名馬が連なっています。この4号族は、他の牝系と同様に、母系の血統が重要視されますが、2号族との直接的な関連については諸説あります。一方で、ミトコンドリアDNAのループハプロタイプの一致が見られないため、この2つの牝系の関係については慎重な検討がされるべきです。

B系統との関連

4号族は、11号族や13号族とともにB2系統に位置づけられています。B系統はアラブ種特有のハプロタイプを持つことが特徴であり、牝系の多様性を示す要素となっています。このことから、4号族は特にアラブ系の影響を受けた血統として重要視されています。

代表馬の紹介

この牝系に由来する代表的な競走馬には、マッチェム、キンチェム、ロックサンド、マンノウォー、ネアルコ、アソールト、リボー、コジーン、ドバイミレニアムなどが存在します。また、フォールアスペンの一族や、マルガレーゼンの一族に属するトリプティクやトレヴもこの4号族に名を刻んでいます。

特に、日本で有名な馬たちには、プロポンチス、エアシャカール、タイキシャトル、ジェニュイン、アンバーシャダイ、サクラバクシンオー、テイエムオペラオー、ダイワメジャー、フリオーソなどが挙げられます。プロポンチスは小岩井農場における基礎輸入牝馬としてこの牝系に属しており、また、ロジータの一族も4号族として重要な位置を占めています。

まとめ

サラブレッドの血統の中で、4号族は特に重要な役割を果たしています。それぞれの馬が持つ遺伝の繋がりは、競走馬の能力や特性に大きな影響を与えており、今後もこの牝系から新たな名馬が誕生することが期待されています。競馬ファンにとって、4号族はその歴史と将来性から見逃せない存在と言えるでしょう。

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