2号族

2号族（Family 2）とは

2号族は、サラブレッドの血統体系において特に重要な位置を占める牝系です。この血統は、バートン・バルブ・メア（Burton Barb Mare、1660年頃 - 1685年頃）を祖とし、その子孫が繋がるファミリーラインとして知られています。2号族のミトコンドリアDNAはD3系統に属し、他の複数のハプロタイプ（7号族、8号族、16号族、17号族）と共通性を持っています。

さらに広く見ると、2号族はD系統に含まれ、これは3号族、6号族、14号族（すべてD2）、および12号族（D1）と同様にサラブレッド全体の過半数を形成しています。D系統は、アラブ種などの東方系の血統にはあまり見られず、むしろイギリスの在来馬などのヨーロッパ系統に多く見受けられるものです。

歴史と競走成績

ファミリーナンバーが提唱された19世紀末、日本におけるクラシック競走の勝ち馬の中で、2号族はダービーステークス、オークス、セントレジャーステークスなどの競走において、当時最も多くの勝ち馬を輩出したことからその名を冠されました。この時点では、ジェネラルスタッドブック（1901年に発行された第19巻）に記載された2号族の頭数は1号族を上回るもので、多くの牝系の中で最も多くの代表馬を抱えていました。

ただし、時が経つにつれて2号族の勢力は減少し、現在では2006年までのこれらの有名な競走での勝ち数は、3号族と同レベルに並ばれるようになりました。それでもなお、数々の名馬がこの系統に名を連ねています。代表的な馬には、クルシフィックスやヴォルティジュール、カーバイン、ザテトラーク、ゲインズバラ、ファーラップ、ノーザンダンサー、シーバード、マイスワロー、セクレタリアト、アレッジドなどがおり、1号族に対抗しうる豪華な顔ぶれです。

日本の代表馬と他の血統

日本においても、2号族に属する競走馬は多く存在します。特に著名なのは、ディープインパクト、ロードカナロア、ソダシといった馬たちです。彼らは日本の競馬においても大きな影響を与えてきました。また、サラブレッドではないものの、史上最強のクォーターホースとも称されるダッシュフォーキャッシュも同じ牝系から生まれています。

このように、2号族は歴史的に見てもサラブレッドの中で重要な役割を果たしており、その主な牝系にはアルトヴィスカー（Altoviscar）やアルマームード（Almahmoud）、インペラトリス（Imperatrice）などが含まれます。これらの血統はアスリートとしての特性を持ち続け、多くの競走でその優れた能力を証明し続けています。

総括

2号族は、その長い歴史と著名な血統により、現在も競馬界において重要な位置を占めています。その名にふさわしい数々の名馬がこの牝系に連なることで、今後もさらなる注目と影響力を持ち続けることでしょう。

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