Dセグメント

Dセグメント（D-Segment）とは

Dセグメントは、主に欧州で用いられている乗用車の分類法の一部で、CセグメントとEセグメントの中間に位置しています。このセグメントには、セダン、クーペ、ハッチバックといった多様なボディスタイルが含まれます。さらに、調査会社グローバルインサイト社による分類では、スポーツ・クーペやマルチパーパスカー、SUVなども含まれることがあります。特に日本市場では、Dセグメントは主にミドルからアッパーミドルのセダンに相当し、CDセグメントとクラスが重なる部分も存在します。

Dセグメントの特徴

一般的にDセグメントと見なされる車両の特徴は、約3リットルのエンジンを搭載していることですが、実際には車両のサイズや価格、全長、イメージ、装備など、いくつかの要因に基づいて分類されるため、明確な数値基準は設けられていません。このセグメントに該当する車両は、アメリカでは「ミッドサイズカー」、イギリスでは「大型ファミリーカー」や「コンパクト・エグゼクティブ」に近似します。また、欧州の消費者団体による自動車の衝突安全性評価であるユーロNCAPでも、大型ファミリーカーに相当するクラスがDセグメントに含まれることがあります。

Dセグメントの中でも、特にプレミアムブランドの車両が該当する場合、業界やメーカーによって基準が異なることがあります。例えば、イギリスではメルセデス・ベンツ・CクラスやBMW・3シリーズ、アウディ・A4、レクサス・ISといった車両がこのセグメントに分類されることが多いですが、これらは実際にはプレミアムCセグメントとして細分化されることもあります。これらのモデルの価格帯は北米市場においては大衆車よりもわずかに高めで、通常は2万ドル台から販売されていることが一般的です。

日本市場でのDセグメント

日本では5ナンバーサイズの車両への強い需要が見られるため、時にはかつてはDセグメントに分類されていた車種が、特定の仕様やスペックに基づいてCセグメントより下位に位置づけられることもあります。これには市場のニーズや規制に応じた逆転現象が起きることもあり、消費者の選択肢が広がっています。

Dセグメントに属する主な車種

Dセグメントには、以下のようなモデルが存在しています。

• - トヨタ・ハリアー/ヴェンザ
• - トヨタ・RAV4
• - トヨタ・ノア
• - トヨタ・ヴォクシー
• - トヨタ・イプサム
• - トヨタ・エスクァイア
• - 日産・セレナ
• - 日産・アリア
• - 日産・エクストレイル
• - ホンダ・アコード
• - スバル・フォレスター

これに加え、スズキ、三菱など他のメーカーでもDセグメントに該当する車両があります。具体的には、スズキ・キザシや三菱・アウトランダーなどがそうです。

まとめ

Dセグメントは、乗用車の分類において重要な役割を果たしており、消費者に多様な選択肢を提供しています。このセグメントは欧州の自動車市場を中心に広まり、その範囲やラインアップはメーカーや地域によって異なります。Dセグメントの車両は、中価格帯でありながらも充実した装備や性能を備えるため、非常に人気があります。

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