新前橋駅

新前橋駅（しんまえばしえき）

新前橋駅は、群馬県前橋市古市町に位置する、東日本旅客鉄道（JR東日本）の駅です。上越線を所属線とし、両毛線を含む2路線が乗り入れています。実用上は3路線4方向の列車が利用可能です。

乗り入れ路線

上越線
両毛線
吾妻線（上越線経由）

両毛線は当駅が終点ですが、全列車が上越線を経由して高崎駅まで乗り入れています。吾妻線の列車も当駅または高崎駅まで乗り入れているため、複数の路線が利用可能です。2017年3月4日のダイヤ改正以降、日中の上越線・吾妻線の列車の約半分が当駅止まりとなっています。

歴史

1884年に日本鉄道が開業させた高崎 - 前橋間に、当駅付近は駅がありませんでした。当時の前橋駅は利根川西岸に位置し、「内藤分ステーション」と呼ばれていました。1889年に利根川への架橋が完成し、現在の前橋駅に日本鉄道が乗り入れると、内藤分ステーションは廃止されました。

1916年には上越線の敷設計画が帝国議会に提案されましたが、当初のルート案は高崎から金古町を経由して渋川駅に向かうものでした。前橋市はこれに対し、現在の前橋市域を経由するルートへの変更を働きかけ、その結果、両毛線との分岐駅として当駅が設置されることになりました。1921年、上越南線（後の上越線）の開通とともに、両毛線の駅として開業しました。

開業当時の様子は、詩人萩原朔太郎の作品『純情小曲集』に描写されています。

年表

1884年8月20日：日本鉄道により高崎 - 前橋間が開通（当駅付近は未設置）。
1921年7月1日：鉄道省上越南線が開業、両毛線との分岐駅として当駅を設置。
1931年9月1日：上越南線が上越北線と接続、統合され上越線となる。
1957年12月20日：両毛線の高崎 - 新前橋間が上越線に編入され、当駅も上越線所属駅となる。
1983年8月19日：橋上駅舎化。
1987年4月1日：国鉄分割民営化により、JR東日本の駅となる。
2001年11月18日：ICカード「Suica」の利用を開始。
2023年2月15日：みどりの窓口の営業を終了。

駅構造

島式ホーム2面4線を持つ地上駅で、橋上駅舎を有しています。東口と西口があり、改札口は東口寄りに設置されています。各ホームと改札口の間には、エレベーターとエスカレーターが設置されています。

1番線：両毛線（高崎方面）
2番線：上越線（高崎方面）
3番線：両毛線（小山方面）
4番線：上越線（水上・渋川方面）

列車運行形態

高崎駅をターミナルとした上越線・吾妻線・両毛線の普通列車が中心ですが、高崎線直通列車や特急列車も乗り入れています。

上越線：高崎駅・当駅 - 水上駅間、吾妻線直通列車
両毛線：高崎駅発着または高崎線直通
特急列車：「草津・四万」（上野駅 - 長野原草津口駅間）、「水上」（上野駅 - 水上駅間、臨時列車）

利用状況

2023年度の1日平均乗車人員は5,464人です。

駅周辺

前橋市の中心部とは利根川を隔てています。駅周辺は住宅地で、東口側には専門学校、西口側には工場が多く立地しています。

東口：前橋育英高等学校、育英メディカル専門学校、上毛新聞本社
西口：群馬県総合交通センター、群馬銀行本店、国道17号高崎前橋バイパス

バス路線

東口と西口にバス乗り場があり、日本中央バス、群馬中央バス、永井運輸などが運行しています。

東口：中央前橋駅、群馬医療福祉大学前、高崎駅、前橋駅方面
西口：前橋駅方面

隣の駅

東日本旅客鉄道（JR東日本）

■上越線・■吾妻線
井野駅 - 新前橋駅 - 群馬総社駅
■両毛線
前橋駅 - 新前橋駅 - 井野駅

新前橋駅は、地域の足として重要な役割を果たしています。

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