スタン・フレイジャー
スタン・"ザ・プラウボーイ"・フレイジャー（Stan "The Plowboy" Frazier）は、1937年8月16日にミシシッピ州で生まれ、1992年7月1日に54歳で亡くなったアメリカのプロレスラーです。本名はスタンリー・クーパー・フレイジャー（Stanley Cooper Frazier）と言います。
フレイジャーは、1960年にプロレスラーとしてデビューする前はガソリンスタンドの店員として働いていました。デビュー当初はカントリー・プラウボーイやエド・ヤンガーといったリングネームで、主に南部のローカルテリトリーで活動していました。
1968年、フレイジャーは「ザ・コンビクト（The Convict）」という覆面レスラーに変身しました。囚人服を身に着けた巨大なマスクマンという異様な姿で、フレッド・ブラッシーの用心棒としてロサンゼルス地区に登場。「シンシン刑務所を脱獄してきた」という設定で、ボボ・ブラジルやミル・マスカラスといったスター選手と対戦し、大きな話題を呼びました。
1970年4月には日本プロレスに初来日し、ワールド・リーグ戦に出場。「馬場より大きい男」として注目を集めました。リーグ戦では山本小鉄、大熊元司、高千穂明久、ミツ・ヒライといった中堅や若手選手に勝利したものの、ジャイアント馬場、アントニオ猪木、坂口征二といったトップ選手には苦戦し、芳しい戦績は残せませんでした。
ザ・コンビクトとして活躍する傍ら、1969年からはビッグ・テックス（Big Tex）やジャイアント・フレイジャー（Giant Frazier）といったリングネームで素顔での活動も行っていました。1971年からはザ・コンビクトのギミックを完全に捨て、素顔のレスラーとしてテネシー州メンフィスのNWAミッドアメリカ地区を拠点に活動しました。
1972年から1975年にかけて一時的にリングを離れましたが、1976年に復帰すると、オーバーオールを身につけた「プラウボーイ・フレイジャー」というヘイスタック・カルホーン系の陽気なキャラクターで人気を博しました。ジャッキー・ファーゴやビル・ダンディーといった人気選手とタッグを組みました。
1977年からはジェリー・ジャレットがメンフィスで旗揚げしたCWAに参戦し、デビッド・シュルツ、ジョー・ルダック、モンゴリアン・ストンパー、ロン・バス、ジプシー・ジョーといったヒール勢と激しい抗争を繰り広げました。1981年1月26日には、ジョージアでテッド・デビアスと組み、ファビュラス・フリーバーズのマイケル・ヘイズ&テリー・ゴディからNWAナショナル・タッグ王座を奪取。同年4月6日には、本拠地CWAでエースのジェリー・ローラーと組み、ザ・ファンクスとテキサス・デスマッチで対戦し勝利しました。
1985年下期には、WWFにアンクル・エルマー（Uncle Elmer）として登場しました。農夫のギミックをそのままに、ヒルビリー・ジム、カズン・ジュニア、カズン・ルークらとユニットを結成し、ハート・ファウンデーションやアイアン・シーク&ニコライ・ボルコフといったチームと対戦しました。WWF世界タッグ王座にも挑戦しましたが、戴冠はできませんでした。シングルではジェシー・ベンチュラと抗争し、レッスルマニア2ではアドリアン・アドニスと対戦しました。
1986年5月1日にWWFを離れてCWAに復帰。同年6月23日にはジェリー・ローラーとのコンビでAWA南部タッグ王座を獲得しました。その後はオースチン・アイドル、トミー・リッチ、ボビー・ジャガーズ、ダッチ・マンテルなどの旧敵と対戦。キャリア末期の1989年にはCWAの後継団体であるUSWAにも出場しました。
晩年はアルコール依存症に苦しみ、1992年7月1日に腎不全により54歳で亡くなりました。
フレイジャーの演じたザ・コンビクトのギミックは、ジョージ・ボラスのゼブラ・キッドやベンジー・ラミレスのザ・マミーなどと同様に、彼の引退後や死後も各地で模倣されました。日本でも平成期に入り、複数の団体でザ・コンビクトを模倣したレスラーが登場しています。
ビッグ・スプラッシュ
レッグ・ドロップ
ベアハッグ
ネック・ハンギング・ツリー
NWAミッドアメリカ
NWA世界タッグ王座（ミッドアメリカ版）：1回（w / デニス・ホール）
NWA南部タッグ王座（ミッドアメリカ版）：1回（w / ジェリー・ローラー）
コンチネンタル・レスリング・アソシエーション
AWA南部タッグ王座：3回（w / テリー・ソイヤー、ジェリー・ローラー、カズン・ジュニア）
CWAスーパーヘビー級王座：2回
ジョージア・チャンピオンシップ・レスリング
NWAナショナル・タッグ王座：1回（w / テッド・デビアス）
プロレスラーとしてのキャリア
フレイジャーは、1960年にプロレスラーとしてデビューする前はガソリンスタンドの店員として働いていました。デビュー当初はカントリー・プラウボーイやエド・ヤンガーといったリングネームで、主に南部のローカルテリトリーで活動していました。
1968年、フレイジャーは「ザ・コンビクト（The Convict）」という覆面レスラーに変身しました。囚人服を身に着けた巨大なマスクマンという異様な姿で、フレッド・ブラッシーの用心棒としてロサンゼルス地区に登場。「シンシン刑務所を脱獄してきた」という設定で、ボボ・ブラジルやミル・マスカラスといったスター選手と対戦し、大きな話題を呼びました。
1970年4月には日本プロレスに初来日し、ワールド・リーグ戦に出場。「馬場より大きい男」として注目を集めました。リーグ戦では山本小鉄、大熊元司、高千穂明久、ミツ・ヒライといった中堅や若手選手に勝利したものの、ジャイアント馬場、アントニオ猪木、坂口征二といったトップ選手には苦戦し、芳しい戦績は残せませんでした。
ザ・コンビクトとして活躍する傍ら、1969年からはビッグ・テックス（Big Tex）やジャイアント・フレイジャー（Giant Frazier）といったリングネームで素顔での活動も行っていました。1971年からはザ・コンビクトのギミックを完全に捨て、素顔のレスラーとしてテネシー州メンフィスのNWAミッドアメリカ地区を拠点に活動しました。
1972年から1975年にかけて一時的にリングを離れましたが、1976年に復帰すると、オーバーオールを身につけた「プラウボーイ・フレイジャー」というヘイスタック・カルホーン系の陽気なキャラクターで人気を博しました。ジャッキー・ファーゴやビル・ダンディーといった人気選手とタッグを組みました。
1977年からはジェリー・ジャレットがメンフィスで旗揚げしたCWAに参戦し、デビッド・シュルツ、ジョー・ルダック、モンゴリアン・ストンパー、ロン・バス、ジプシー・ジョーといったヒール勢と激しい抗争を繰り広げました。1981年1月26日には、ジョージアでテッド・デビアスと組み、ファビュラス・フリーバーズのマイケル・ヘイズ&テリー・ゴディからNWAナショナル・タッグ王座を奪取。同年4月6日には、本拠地CWAでエースのジェリー・ローラーと組み、ザ・ファンクスとテキサス・デスマッチで対戦し勝利しました。
1985年下期には、WWFにアンクル・エルマー（Uncle Elmer）として登場しました。農夫のギミックをそのままに、ヒルビリー・ジム、カズン・ジュニア、カズン・ルークらとユニットを結成し、ハート・ファウンデーションやアイアン・シーク&ニコライ・ボルコフといったチームと対戦しました。WWF世界タッグ王座にも挑戦しましたが、戴冠はできませんでした。シングルではジェシー・ベンチュラと抗争し、レッスルマニア2ではアドリアン・アドニスと対戦しました。
1986年5月1日にWWFを離れてCWAに復帰。同年6月23日にはジェリー・ローラーとのコンビでAWA南部タッグ王座を獲得しました。その後はオースチン・アイドル、トミー・リッチ、ボビー・ジャガーズ、ダッチ・マンテルなどの旧敵と対戦。キャリア末期の1989年にはCWAの後継団体であるUSWAにも出場しました。
引退と死
晩年はアルコール依存症に苦しみ、1992年7月1日に腎不全により54歳で亡くなりました。
フレイジャーの演じたザ・コンビクトのギミックは、ジョージ・ボラスのゼブラ・キッドやベンジー・ラミレスのザ・マミーなどと同様に、彼の引退後や死後も各地で模倣されました。日本でも平成期に入り、複数の団体でザ・コンビクトを模倣したレスラーが登場しています。
得意技
ビッグ・スプラッシュ
レッグ・ドロップ
ベアハッグ
ネック・ハンギング・ツリー
獲得タイトル
NWAミッドアメリカ
NWA世界タッグ王座（ミッドアメリカ版）：1回（w / デニス・ホール）
NWA南部タッグ王座（ミッドアメリカ版）：1回（w / ジェリー・ローラー）
コンチネンタル・レスリング・アソシエーション
AWA南部タッグ王座：3回（w / テリー・ソイヤー、ジェリー・ローラー、カズン・ジュニア）
CWAスーパーヘビー級王座：2回
ジョージア・チャンピオンシップ・レスリング
NWAナショナル・タッグ王座：1回（w / テッド・デビアス）
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