世界初の一覧

世界初の事典：人類 文明の歩みと革新

この事典は、現在確認できる範囲で、世界で初めて出現した事柄を網羅的に記述することを目的としています。地域特有の文化や行事などは含まず、それらについては個別の項目を参照してください。本項は、世界最古、世界初を網羅的に記述したものであり、「世界一の一覧」をより詳細に解説するものです。世界初で現存するものは「世界最古の一覧」にも掲載されます。

道具

石器: 約260万年前～約180万年前、アフリカ大地溝帯オルドヴァイ峡谷で発見されたオルドワン石器が、現時点で最古の道具とされています。原人（ホモ・ハビリス、ホモ・エレクトスなど）によって作られたと推定されています。

火の使用

自然発火の利用と発火法: 約100万年前、南アフリカ北部のワンダーウェーク洞窟で発見された痕跡が、最古の火の使用を示唆しています。初期は自然発火（火山活動、落雷など）を利用していましたが、後に発火技術を習得し、自ら火を起こすようになりました。

言語・文字

音声言語: 約100万年前には、道具、火の使用、音声言語という狩猟採集型文明の3条件が揃ったと考えられています。音声言語自体は遺物として残らないため、年代の特定は困難ですが、この頃の文明成立が有力です。

文字: 紀元前3200年頃～紀元前3000年頃のウルク遺跡から出土したウルク文字（ウルク古拙文字）が、現時点で最古の文字とされています。メソポタミア文明の主要都市国家ウルクの住民（シュメール人とは限らない）が発明したと考えられています。楔形文字の起源でもあります。

文明

文明の起源: 世界最古の文明は、メソポタミア、黄河、エジプト、インダス[[文明]]、そしてインカ文明が挙げられます。また、紀元前9500年頃のギョベクリ・テペ遺跡や、約100万年前の原人の狩猟採集型文明も文明の定義に含まれる可能性があります。

吉野敏行氏の研究では、道具の作成、火の利用、音声言語の使用を文明発祥の3条件としており、約100万年前の原人の生活様式を狩猟採集型文明と定義、人類最初の革命を「人類革命」と呼んでいます。

農業・漁業

農業: 最古級の農業は、約11,000年前、現在のシリアのアレッポ近郊のテル・アブ・フレイラ遺跡で確認されています。

魚の養殖: 中国の殷代（紀元前 11世紀頃）の甲骨文にコイの養殖記録が残されています。

貝の養殖: 古代ローマ（紀元前1世紀頃）のナポリ湾で、カキの養殖が始まったとされています。

海藻の養殖: 日本の江戸時代、海苔の養殖が始まりました。

魚の海面養殖: 1928年、日本の香川県でハマチの養殖に初めて成功しました。

食品

塩の使用: 有史以前から利用されており、明確な起源は不明です。紀元前4700年～4200年にはブルガリアで製塩業が盛んでした。

(パン、麺、酒などの発祥、インスタントコーヒー、乳酸菌飲料、栄養ドリンク、フリーズドライ製法、インスタントラーメン、カップ麺、粉末[[酒]]、レトルトカレー、缶コーヒーなどの発明についても同様の記述が続きます。)