依光好秋

依光好秋の人物紹介

依光 好秋（よりみつ よしあき）は、1894年8月29日に高知県幡多郡奥内村で生まれた日本のジャーナリストであり政治家です。彼は衆議院議員総選挙において合計3回の当選を果たした経歴を持っています。

生い立ちと教育

依光は、父・依光重義の三男として育ちました。地元の芳の沢小学校を卒業後、弘見小学校高等科に進学し、さらに高知県立第三中学校（現・高知県立中村中学校・高等学校）に入学しました。中学校を卒業した後は、専修大学の政治経済科に入学し、無事卒業を果たしました。

ジャーナリストとしてのキャリア

依光は卒業後、読売新聞社に入社し、ここで政治部長に就任するまでの長いキャリアを築きました。1927年12月には、国の首相であった田中義一の内閣書記官長だった鳩山一郎に見込まれ、朝鮮総督の秘書官に任命されましたが、意見が合わずこの職を辞し、故郷に帰ることとなりました。

政治家としての歩み

政治の道に進むことを決心した依光は、1932年の第18回衆議院議員総選挙において、故郷の旧高知2区から立憲政友会公認で立候補し、初当選を果たしました。次回の選挙では次点に終わりますが、1937年に行われた第20回衆議院議員総選挙で2回目の当選を達成しました。

1939年の政友会分裂の際、依光は鳩山や久原房之助らと共に正統派に与しました。政党解消後は翼賛議員同盟に所属し、1942年の第21回衆議院議員総選挙では、翼賛政治体制協議会の推薦候補として再び当選しました。その後、翼賛政治会や大日本政治会に参加し、外務参与官や陸軍参与官としても活動しました。終戦後は、東久邇宮内閣の政治顧問としても励みました。

戦後の政治活動

終戦後、依光は政党復活において重要な位置を占めました。彼は旧政友会正統派に近い立場から、新しく結成された日本自由党や日本進歩党には参加せず、無所属を選びました。しかし最終的に、旧久原系の議員たちと袂を分かち、進歩党の結党に参加しました。進歩党に参加した議員のほとんどは、以前は立憲民政党や政友会の革新派に所属していました。依光は戦前の政友会正統派から進歩党における重要なメンバーとして知られることになりました。

その後、翼賛選挙において推薦候補であったため公職追放となりましたが、追放が解除されると、日本再建連盟の常任理事に選任されました。1952年の第25回衆議院議員総選挙では、再建連盟公認で出馬しましたが、次点に終わりました。1955年の第27回衆議院議員総選挙と1958年の第28回衆議院議員総選挙でも出馬しましたが、いずれも落選し、政界から引退することとなります。

結論

依光好秋は、政治家としての長いキャリアを持ち、母校・専修大学でも専務理事や理事長を務めるなど、教育面でも尽力しました。彼の活動は日本の政治の歴史において重要な役割を果たしました。

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