北川チャン族自治県

北川チャン族自治県（ほくせん-チャンぞく-じちけん）

北川チャン族自治県は、中華人民共和国四川省綿陽市に位置する自治県です。四川盆地の綿陽市街とは、龍門山脈によって隔てられています。

四川大地震からの復興

2008年5月12日に発生した四川大地震では、北川チャン族自治県は甚大な被害を受けました。人口や行政区画にも大きな変化があったと推測されます。地震により、県中心部の曲山鎮から湔江（涪江の支流）上流にかけて大規模な山崩れが発生し、唐家山堰塞湖が出現しました。堰塞湖決壊の危険性から、北川県を含む綿陽市下流の広い範囲に避難命令が発令され、軍隊が出動して1か月にわたる排水作業が行われました。

現在、活断層上に位置する旧曲山鎮は放棄され、崩壊した市街地をそのままの姿で展示する防災メモリアルパークとなっています。新たな県政府所在地は、元の場所から約20キロメートル離れた場所に建設され、移転はほぼ完了しています。

民族構成

チャン族（羌族）が主体であり、その他にチベット族（蔵族）、回族、ミャオ族（苗族）、チワン族（壮族）、トゥチャ族（土家族）、イー族（彝族）、満族、リー族（黎族）、ウイグル族（維吾爾族）、ジーヌオ族（基諾族）、ダウール族（達斡爾族）など、12の少数民族が居住しています。少数民族の人口は9.5万人で、総人口の59.13%を占めています。

歴史

566年（北周・天和元年）：北川県が設置
634年（唐・貞観8年）：北川県の一部に石泉県を設置
651年（唐・永徽2年）：北川県が石泉県に編入
1914年（中華民国3年）：陝西省の石泉県との重複を避けるため、北川県に改称
2003年7月6日：北川チャン族自治県に改編

行政区画

9つの鎮、9つの郷、1つの民族郷を管轄しています。

鎮: 曲山鎮、擂鼓鎮、永昌鎮、永安鎮、禹里鎮、桂渓鎮、陳家壩鎮、小壩鎮、通泉鎮
郷: 漩坪郷、白坭郷、片口郷、開坪郷、壩底郷、白什郷、青片郷、馬槽郷、都貫郷
民族郷: 桃竜チベット族郷

交通

国道: G347国道
省道: 105省道、302省道

健康・医療・衛生

北川チャン族自治県人民医院
北川チャン族自治県保健院

関連項目

四川大地震
四川料理
四川盆地、成都平原
成渝経済区
在重慶日本国総領事館（管轄区域：重慶市・四川省・雲南省・貴州省）

外部リンク

北川羌族自治県人民政府

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