大佛開眼

概要

映画『大佛開眼』は、1952年（昭和27年）11月13日に公開された大映製作の歴史映画です。監督は衣笠貞之助、主演は長谷川一夫が務めました。本作は、長田秀雄が1940年（昭和15年）に新協劇団で発表した戯曲を原作としています。大仏建立という一大事業を背景に、その実現に向けて奔走する人々の姿を、重厚な人間ドラマとして描いています。

映画は、大仏建立を支持する人々、そしてそれに反対する人々の対立を軸に展開します。様々な障害が立ちはだかる中、造仏作業は着実に進められていきます。この作品は、昭和27年度文化庁芸術祭参加作品として選ばれ、その芸術性の高さが評価されました。また、海外でも高い評価を得ており、第6回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に出品されています。

あらすじ

詳細なあらすじは割愛しますが、大仏建立という国家的事業を巡る人間模様が、本作の大きな見どころです。それぞれの立場、思惑が交錯する中で、大仏は完成へと向かっていきます。困難に立ち向かう人々の姿は、観る者に深い感動を与えます。

スタッフ

監督：衣笠貞之助
製作：永田雅一
企画：松山英夫、辻久一
原作：長田秀雄
脚本：八木隆一郎
撮影：杉山公平
音楽：團伊玖磨
美術監督：伊藤熹朔
照明：加藤庄之丞
録音：大角正夫
編集：西田重雄
助監督：三隅研次
音楽演奏：関西交響楽団
舞踊指導：伊藤道郎
歴史考証：北山茂夫
風俗考証：江馬務
建築考証：藤間義一
後援：奈良県奈良市観光連盟
衣裳調製：髙島屋

キャスト

楯戸ノ國人：長谷川一夫
麻夜賣：京マチ子
行基：大河内傳次郎
橘ノ咲耶子：水戸光子
國中ノ公麻呂：小沢栄（俳優座）
藤原ノ仲麻呂：黒川弥太郎
橘ノ伴成：坂東好太郎
大宮ノ森女：日高澄子
酒麻呂：羅門光三郎
橘ノ奈良麻呂：岡譲二
大草ノ雲足：石黒達也（第一協団）
新城ノ小楠：植村謙二郎
泰ノ君安：南條新太郎
良弁：荒木忍
橘ノ諸兄：香川良介
黒守：殿山泰司（近代映画協会）
伊蘇女：大美輝子
吉備ノ真備：近衛敏明
柿本ノ男玉：小柴幹治
佐伯ノ今毛人：南部彰三
眞刈：上田寛
鎰取：光岡龍三郎
行信：天野一郎
弓張：尾上栄五郎
髙市ノ眞國：原聖四郎
奄美：伊達三郎
徭役の老人：石原須磨男
彈正台の役人：横山文彦
宗仙：葉山富之輔
商人：大國八郎
左衛士府中将豊川夫人：北見禮子
中納言髙廣夫人：橘公子

脚注

関連項目

開眼
開眼法要

外部リンク

大仏開眼 - 日本映画データベース
大佛開眼 - allcinema
大佛開眼 - KINENOTE

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