戦闘機部隊 (航空自衛隊)

戦闘機部隊とは

戦闘機部隊（せんとうきぶたい）は、航空自衛隊における防空任務を専門に担う部隊です。この部隊は、空中での防衛を意識した様々なタイプの戦闘機を使用し、国の安全を守るための重要な役割を果たしています。

概要

2019年の終わり時点で、戦闘機部隊は合計12個の飛行隊で構成されており、その内訳はF-15が7個飛行隊、F-2が3個飛行隊、F-35が2個飛行隊となっています。特に、F-2を運用する飛行隊は支援戦闘任務も行っており、さまざまな任務に対応できる体制を整えています。

過去には「要撃戦闘機部隊」と「支援戦闘機部隊」といった区分も存在していましたが、戦闘機の多機能化が進行する中で、2004年に閣議決定された16大綱によりこれらの区分は廃止され、現在の「戦闘機部隊」という統一的な概念が採用されました。

飛行隊の番号は、編成時に配備された機種に基づいて付与されます。具体的には、F-86Fを配備している部隊は1から11番、F-86Dは100番台、F-104は200番台、F-4EJは300番台といった具合です。最近の機種更新により、飛行隊番号による機種の区別はなくなっていますが、特定の飛行隊は支援戦闘機としての役割を果たすこともあります。

使用機種

戦闘機部隊で使用される機種は次の通りです：

• - F-86D（1958年 - 1968年）
• - F-86F-25/-30/-40（1955年 - 1980年）
• - F-104J/DJ（1963年 - 1986年）
• - F-1（1978年 - 2006年）
• - F-4EJ（1973年 - 1993年）
• - F-4EJ改（1989年 - 2020年）
• - F-15J/DJ（1983年 - 現在）
• - F-2A/B（2000年 - 現在）
• - F-35A（2019年 - 現在）

部隊編成

戦闘機部隊は地域ごとに編成されており、以下のような部隊があります：

• - 北部航空方面隊

- 第2航空団飛行群（千歳基地）
- 第201飛行隊（F-15）
- 第203飛行隊（F-15）
- 第3航空団飛行群（三沢基地）
- 第301飛行隊（F-35）
- 第302飛行隊（F-35）

• - 中部航空方面隊

- 第6航空団飛行群（小松基地）
- 第303飛行隊（F-15）
- 第306飛行隊（F-15）
- 第7航空団飛行群（百里基地）
- 第3飛行隊（F-2）

• - 西部航空方面隊

- 第5航空団飛行群（新田原基地）
- 第305飛行隊（F-15）
- 第8航空団飛行群（築城基地）
- 第6飛行隊（F-2）
- 第8飛行隊（F-2）

• - 南西航空方面隊

- 第9航空団飛行群（那覇基地）
- 第204飛行隊（F-15）
- 第304飛行隊（F-15）

定数と計画

保有する戦闘機の数は、防衛計画の大綱に基づき定められています。このように、戦闘機部隊は日本の航空自衛隊において防空任務に特化した部隊として、国家の安全保障に寄与しています。

関連する部隊には航空総隊や飛行教導群があります。戦闘機部隊が持つ技術と経験は、今後の国防体制において益々重要な役割を果たすことでしょう。

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