池田禎治

池田禎治の政治人生

池田禎治（いけだ ていじ）は、1910年1月22日に福岡県田川郡香春町で生まれました。彼の政治家としての軌跡は、日本の戦中・戦後の混乱の中で形成されていくことになります。彼は東京府立第五中学に通った後、政治の世界に足を踏み入れることになるさまざまな活動を展開していきました。

まず、労働運動に参加した彼は、総同盟本部の書記や社会民衆党の書記といった役割を経て、報道の現場に身を置きました。特に、都新聞や読売新聞、時事新報などで政治部記者としてキャリアを積み、最終的には時事新報の政治部長として知られるようになります。彼のジャーナリストとしての経験は、後の政治活動にも大きな影響を与えました。

戦後、日本社会党の結党に参加した池田は、西尾末広系の党内右派に所属し、党の活動を推進しました。彼は片山内閣において内閣総理大臣秘書官および国務大臣秘書官を務め、直接的に政策形成に関与。特に福岡県の小倉市では、手狭な社会党支部を借り、地元の政治活動を活発に行いました。

1960年に彼は民主社会党（後の民社党）の結党メンバーに加わり、1968年には党の国会対策委員長に就任。この任期中に、1971年には田中角栄とともに沖縄関連法案の強行採決が実施された際、一連の流れの中で党としての修正案を提出するという形で、重要な役割を果たしました。これらの経験は、彼の政治スタイルや信念に深く根ざしていました。

1972年には国会対策委員長を退任し、その後も再選を果たしながら政治活動を続けましたが、1976年の総選挙で落選し、政界からの引退を余儀なくされました。彼は翌1977年2月26日に死去。67歳でした。彼の死後、特旨を以て従三位勲一等に叙され、瑞宝章が追贈されました。

選挙歴

池田は1952年より衆議院議員選挙に挑戦し、合計7期にわたり議席を維持しました。詳細な選挙歴は次の通りです：
1. 1952年10月 - 第25回衆議院議員総選挙で初当選（日本社会党・右派から福岡4区）
2. 1953年4月 - 第26回衆議院議員総選挙で再選
3. 1955年2月 - 第27回衆議院議員総選挙で再選
4. 1958年5月 - 第28回衆議院議員総選挙で再選
5. 1960年11月 - 第29回衆議院議員総選挙で落選
6. 1963年11月 - 第30回衆議院議員総選挙で落選
7. 1967年1月 - 第31回衆議院議員総選挙で返り咲き
8. 1969年12月 - 第32回衆議院議員総選挙で再選
9. 1972年12月 - 第33回衆議院議員総選挙で再選
10. 1976年12月 - 第34回衆議院議員総選挙で落選し政界引退

池田禎治は、その政治家としての幅広い活動を通じ、特に日本社会党および民社党の発展に大きな影響を与えた人物でした。彼の生涯は、日本の政治の変遷を映し出す一面も持っています。

もう一度検索