相州家

相州家について

相州家（そうしゅうけ）は、戦国時代から江戸時代にかけて薩摩国（現在の鹿児島県）に勢力を誇った守護大名、島津氏の分家の一つです。その始まりは、島津宗家九代当主である島津忠国の庶長子、島津友久に遡ります。友久が「相模守」の官位を称していたことから、「相州家」と呼ばれるようになりました。

相州家の成立と発展

初代当主である島津友久は、島津氏の有力な一族としてその基盤を築きました。二代当主となった島津運久は、伊作氏から島津忠良を養子として迎え入れます。この忠良が、後に島津氏の歴史において非常に重要な人物となります。忠良は三代当主となり、その嫡男である島津貴久が島津本宗家を継承し、島津氏の勢力拡大に大きく貢献しました。

相州家は、島津氏の一門として、その歴史の中で重要な役割を果たしました。特に、島津忠良とその子である島津貴久の活躍は、島津氏の発展に不可欠でした。

歴代当主

以下に、相州家の歴代当主をまとめます。

島津友久（しまづ ともひさ、1432年 - 1494年）：相州家初代当主。
子：島津運久（二代当主）
島津運久（しまづ ゆきひさ、1468年 - 1540年）：相州家二代当主。
子：島津忠良（三代当主、養子、伊作善久の子）、女（島津忠将室）、女（佐多忠成室）、野間忠政（野間氏）、忠貞（後藤氏）
島津忠良（しまづ ただよし、1492年 - 1568年）：相州家三代当主。島津氏中興の祖とも呼ばれる。伊作氏からの養子。
子：御南（高山肝付兼続室）、御隅（樺山善久室）、島津貴久（島津本宗家十五代当主）、島津忠将（垂水島津家初代）、にし（種子島時尭および肝付兼盛室）、尚久（宮之城島津家初代）、花舜夫人（島津義久正室）、円信院殿（養女、種子島時尭娘、島津義久継室）

相州家の影響

相州家は、島津氏本宗家だけでなく、その後の島津氏の発展にも大きな影響を与えました。特に、三代当主である島津忠良は、島津氏の基礎を築いた人物として高く評価されており、その子である島津貴久は、戦国時代の島津氏を代表する名将として知られています。

関連事項

相州家についてさらに深く知るためには、以下の項目も参照すると良いでしょう。

島津氏: 相州家の本家にあたる、薩摩国を代表する大名家です。
薩摩藩: 江戸時代に島津氏が統治した藩です。

相州家は、島津氏の歴史を語る上で欠かせない存在であり、その足跡は今日にも深く刻まれています。

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