神奈川県道21号横浜鎌倉線

神奈川県道21号横浜鎌倉線は、横浜市中区の本町三丁目交差点から鎌倉市の滑川交差点に至る、全長約30kmの主要地方道です。この道路は、横浜市と鎌倉市を結ぶ重要な幹線道路であり、その全線が「鎌倉街道」の通称で知られています。

概要

横浜市内では都市計画道路として「3環状10放射道路」の一部を構成し、国道16号や神奈川県道23号原宿六ツ浦線など、複数の路線と重複する区間があります。また、起点付近の区間は「関内大通り」、一部区間は「若宮大路」とも呼ばれています。この道路は、横浜の市街地から古都鎌倉へと続く道として、多くの人々に利用されています。

路線状況

起点の本町三丁目交差点から終点の滑川交差点まで、沿道の状況や接続路線を順に見ていきましょう。

横浜市

中区

本町三丁目交差点からスタートし、国道16号と重複しながら南西に進みます。尾上町交差点で国道16号と合流し、吉野町三丁目交差点まで重複区間が続きます。

南区

吉野町三丁目交差点は十字路で、国道16号と県道21号が交差します。この交差点付近には、上大岡駅や横浜横須賀道路日野インターチェンジまでの所要時間が表示されています。県道21号は、この付近から港南中央駅付近まで、約5kmにわたり地下鉄ブルーラインの真上を走ります。吉野橋交差点では首都高速神奈川3号狩場線と立体交差しますが、直接の接続はありません。蒔田駅を過ぎ、通町1丁目交差点では環状1号と接続します。弘明寺駅付近はアーケードが設けられており、商業施設が多く立ち並んでいます。向田橋交差点では、横浜横須賀道路別所インターチェンジへの分岐があります。

港南区

京急本線の高架下をくぐると、上大岡駅前に到着します。この周辺には商業施設が集中しており、バスの発着場所も多く存在します。関ノ下交差点では、神奈川県道22号横浜伊勢原線が分岐します。このあたりから商業施設が減少し、緑も見えるようになります。日野立体交差点では環状2号と交差し、横浜横須賀道路日野インターチェンジへのアクセスも可能です。この区間には、多くの自動車販売店が点在します。

栄区

清水橋交差点では、環状3号や神奈川県道23号原宿六ツ浦線（環状4号）に接続します。この付近は緩やかな上り坂が続き、その後、急なカーブを伴う下り坂となります。公田交差点からは、神奈川県道23号原宿六ツ浦線との重複区間となり、鎌倉女子大前交差点まで渋滞が発生しやすい区間です。

鎌倉市

鎌倉女子大前交差点から、県道21号は単独区間となります。この区間は、路線バスの運行本数が少ないのが特徴です。常楽寺交差点では、右折すると三菱電機情報技術総合研究所を経て大船駅に到達します。小袋谷交差点は丁字路で、神奈川県道302号小袋谷藤沢線と接続します。北鎌倉駅の駅前を通り、円覚寺や東慶寺などの寺院への路地が延びています。建長寺を見て、巨福呂坂洞門からは急な下り坂となります。

八幡宮前交差点から滑川交差点までは「若宮大路」とも呼ばれます。この区間は、道路中央に段葛と呼ばれる歩行者専用の参道があり、車道は両側に分離されています。鎌倉駅入口交差点や鎌倉郵便局を通り、横須賀線の高架下をくぐります。下馬交差点では神奈川県道311号鎌倉葉山線と交差し、終点の滑川交差点では国道134号と接続します。滑川交差点からは相模湾の景色が広がり、夏には鎌倉花火大会を観覧することもできます。

地理

県道21号は、横浜市と鎌倉市を結ぶ主要な道路であり、沿線には多くの商業施設、住宅地、そして歴史的な観光スポットが点在しています。この道路は、都市部と古都を結ぶ重要な交通路として、地域の発展を支え続けています。

通過する自治体

横浜市（中区、南区、港南区、栄区）、鎌倉市

交差する道路・周辺施設

横浜市: 関内駅、吉野町駅、蒔田駅、弘明寺駅、上大岡駅、港南中央駅、港南区役所、港南警察署、栄警察署
鎌倉市: 鎌倉女子大学、大船警察署、北鎌倉駅、鎌倉警察署、鎌倉駅

脚注

詳細な情報については、以下の参考文献を参照してください。

『シティマップル 全神奈川道路地図』（昭文社）
『江ノ電百年物語』（JTB）

関連項目

横浜市3環状10放射道路ネットワーク
環状2号線 (横浜市)
環状3号線 (横浜市)
環状4号線 (横浜市)
神奈川県道12号横浜上麻生線
横浜逗子線
羽沢池辺線
山下長津田線
神奈川県道22号横浜伊勢原線
桂町戸塚遠藤線

外部リンク

* Google マップ

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