第47普通科連隊

第47普通科連隊について

第47普通科連隊は、陸上自衛隊の中部方面混成団に所属する普通科連隊です。広島県安芸郡海田町の海田市駐屯地に拠点を置き、即応予備自衛官を主体とした部隊として編成されています。

部隊編成

連隊は、連隊本部、本部管理中隊、4個の普通科中隊、および重迫撃砲中隊で構成されています。各中隊は、それぞれ異なる駐屯地で招集訓練を担当しており、有事の際には速やかに部隊として集結し、任務を遂行します。

連隊本部：連隊の指揮を執る中枢。
本部管理中隊：連隊本部の運営を支援し、通信、補給、衛生などの機能を担当。
第1普通科中隊：善通寺駐屯地に駐屯。
第2普通科中隊：山口駐屯地、松山駐屯地で訓練を担当。
第3普通科中隊：海田市駐屯地、出雲駐屯地、米子駐屯地で訓練を担当。
第4普通科中隊：姫路駐屯地で訓練を担当。
重迫撃砲中隊：海田市駐屯地、日本原駐屯地、姫路駐屯地で訓練を担当。

主要装備

連隊は、以下の様な装備を保有しています。

82式指揮通信車
軽装甲機動車
高機動車
1/2tトラック、1 1/2tトラック、3 1/2tトラック
89式5.56mm小銃
5.56mm機関銃MINIMI
12.7mm重機関銃M2
対人狙撃銃 レミントン M24 SWS
9mm拳銃
110mm個人携帯対戦車弾（LAM）
01式軽対戦車誘導弾（01ATM）
81mm迫撃砲 L16
120mm迫撃砲 RT

これらの装備は、各種作戦行動や災害派遣において、部隊の能力を最大限に発揮するために使用されます。

沿革

第47普通科連隊は、1999年（平成11年）に第13旅団隷下の部隊として編成されました。その後、2008年（平成20年）に中部方面混成団に編入され、現在に至ります。部隊は、数度の改編を経ており、特に2004年と2014年には、大規模な編成変更が行われました。2010年には、第1普通科中隊が善通寺駐屯地に移駐し、2014年には、第4普通科中隊と重迫撃砲中隊が海田市駐屯地に新編されました。

招集訓練

連隊は、中・四国地方の7つの駐屯地で即応予備自衛官の招集訓練を担当しています。各中隊は、指定された駐屯地において、予備自衛官に対する教育訓練を実施し、有事の際に備えています。

災害派遣

第47普通科連隊は、災害派遣活動にも積極的に参加しています。主な派遣実績として、以下が挙げられます。

東日本大震災（2011年）：行方不明者の捜索や被災者の生活支援を実施。
平成26年8月豪雨（2014年）：広島市における土砂災害で、行方不明者の捜索を実施。
平成30年7月豪雨（2018年）：行方不明者の捜索を実施。

これらの災害派遣活動を通して、第47普通科連隊は、地域社会の安全と安心に貢献しています。

整備支援部隊の変遷

連隊の整備支援体制も、いくつかの変遷を遂げています。

第13後方支援隊第2整備中隊第4普通科直接支援小隊：2004年から2008年まで連隊の整備支援を担当。
中部方面後方支援隊第302普通科直接支援隊：2008年から2014年まで連隊の整備支援を担当。
中部方面後方支援隊第307普通科直接支援中隊：2014年から現在まで連隊の整備支援を担当。

このように、第47普通科連隊は、その歴史の中で様々な変遷を経験しながら、常に地域社会の安全と平和に貢献しています。

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